村では、令和4年度から生活圏の屋外でのインターネット通信を無料で利用できる「公共インフラWi-Fi」の整備を段階的に予定しています。その普及にあたって、Wi-Fiについて、基礎から利活用も含めて隔月での連載を行います。
今回は、中継器の導入事例についてご紹介します。
ご自宅に見守りカメラを導入したいとのご家族からのご相談で、中継器の設定作業と設置のアドバイスをさせていただき、現在検証を行っています。
遠方に暮らす家族は仕事の関係なので、こちらにずっと滞在することは難しく、ただ高齢となった親御さんだけで暮らすのは不安ということで見守りカメラを設置する流れとなったそうです。
ご自宅にインターネット通信環境はなかったため、予め中継器を購入いただき、公共インフラWi-Fiに接続し、見守りカメラの設置をしています。
準備いただいた見守りカメラは、遠隔でのカメラの画角の制御(横振り・縦振り機能)、動体検知機能がついているほか、3インチほどの液晶画面を搭載しており、カメラ単体で双方向の通信(ビデオ通話)が可能となっているものでした。通話用のボタンも搭載しており、予め設定した通話先にボタンを押すことで通話が可能となっていました。
設置されたご家族は、家族間で見守りカメラ用のアプリを共有することで、見守りをされるとのことです。
音声通話をできるカメラ(防犯用途が主なもの)は多くありますが、見守る側(家族)がアプリで操作をする必要があったりします。今回設置された機種ですと、見守られる側(親御さん)からも呼びかけでき、またその操作もボタン一つで行えることから、抵抗なく使えるのかなと感じたところです。
公共インフラWi-Fiを活用することで、「月々の通信費用負担ゼロ」で、こういった見守りカメラの設置を行うことができます。見守りカメラを設置したからと言ってすべてが万全ということはありませんが、過去には、村内において見守りカメラで異変を検知して、救急搬送した例もあったと聞きます。電話では、顔色や様子をうかがうことが難しくても、カメラ越しであれば、そういった部分の確認も行えるようになります。また、カメラで見られていることを、見張られていると感じる方もいるかと思いますので、最近ではセンサーも高度化し転倒検知も行える物(ミリ波レーダー搭載機種)もあるようですので、そういった選択肢もあるのかもしれません。
いつまでも、生まれ育った地で暮らしたいという希望を叶える一助に公共インフラWi-Fiが活用されれば、幸いです。
お問い合わせ:総務課 企画創生係
【電話】0241-42-7717
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