村では、3月議会に、次年度の施政方針演説を行っております。今回は、そのあらましをお知らせします。
■「持続可能な協創の村」について
人口減少が進む中で、地域の課題を解決していくためには、村民と行政、さらには多様な主体が連携し、互いに役割を果たす村づくりの確立が必要となるため、新年度も集落戦略策定の支援とともに、戦略を策定した集落に対しての支援を継続していきます。
地域の課題解決のためには情報の共有が重要であるため、村の公式ホームページと公式LINE(ライン)を活用し、様々な行政情報の発信を強化するとともに、村民の皆さまがいつでも、誰でも事業の提案などができる仕組みを継続していきます。
このほか、生活支援コーディネーターの活動を通して、住民との情報の共有を図りながら、地域内で互いに支え合う生活支援体制を構築していきます。
■「心地よく暮らせるむら」について
保健・福祉については、各種検診事業や保健事業を実施し、健康に対する意識向上と生活習慣の改善に努めるほか、高齢者見守り支援員による安否確認事業や保健師や生活支援コーディネーター等の訪問による疾病予防・健康づくり対策を継続して実施します。また、インフルエンザワクチン接種や新型コロナウイルスワクチン接種に加えて、新たにに五十歳以上の方を対象とした帯状疱疹予防接種への助成も行うほか、新たにカメムシ等の不快害虫の駆除に要する費用の一部を支援するなど、快適な住環境の確保に努めてまいります。
さらには、村民一人一人が自主的・主体的に学習活動に取り組める魅力的な学級や講座を開催し、生きがいの創出や郷土理解の醸成などにつながるような学びの機会の提供に取り組んでいくほか、スポーツ活動に親しむことができるようスポーツ推進委員の協力を得ながら、昭和村総合運動会などのスポーツ大会の開催や、各種団体の活動支援も継続していきます。
交通弱者の日常生活を支える多様な交通手段の構築が急がれている中、村民の生活に対する不安を解消し、暮らしやすい地域を作り上げるため、地域公共交通計画の策定に取り組んでいきます。
また、昭和村南会津町生活バスについては、村民にとって重要で欠かすことができない路線となっていることから、運行本数や運行形態などの見直しを行い、交通手段の確保に努めていきます。
昨年の十一月からプレ運行を行っていた「からむんバス」については、新年度、マイナンバーカードを活用した割引きサービスの提供などを行いながら、利用される方々の需要に寄り添った運行を行っていきます。
また、会津若松方面への交通手段については、運転手の確保をはじめとした課題が山積しており、早期の運行は非常に厳しい状況ではありますが、新年度において、会津若松方面の交通手段の確保に向けた路線調査事業を行いながら、運行に向けた準備を進めていきます。
また、能登半島地震など、近年は全国的に大規模な災害が頻発しており、地域ぐるみでの防災体制づくりが求められていることから、新年度も集落と共同で実施する防災訓練を計画するとともに、消防団員の装備の充実や消火栓などの計画的な更新、非常用備蓄食糧品の確保を行っていきます。
空家・移住対策について、空き家の情報提供や空き家バンク未登録物件の調査など、空き家の利活用に努めていくとともに、村が所有者から空き家を借り上げ、修繕やリフォーム等を行い、移住を希望する方に貸し出す移住定住促進空き家利活用事業を新年度も継続して実施していきます。
■「生きる力を育む教育のむら」について
昭和村独自の特色ある教育を実現するため、昭和村子どもの教育検討委員会の結果を参考に、教育環境の整備に向けた検討をさらに進めていきます。
子育て支援については、保育所や放課後児童クラブ運営の充実に努めるほか、子育て期間における医療費の助成や乳幼児衛生用品の支給、不妊治療にかかる費用への支援を継続していきます。
昭和小学校については、特別な支援を必要とする児童のための特別支援学級が新設されることから、児童の個々の学びに応じた学習支援の充実を図っていくほか、昭和小学校と昭和中学校に在籍する児童生徒の保護者が負担する学校給食費を無償し、安心して子育てができる環境をさらに充実させていきます。
また、老朽化が進んでいる昭和小学校校舎の外壁補修工事や教員宿舎の新築を行います。
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