【早寝・早起き・朝ごはんと 脳の成長について】
子どもの体や脳の成長発達の基盤には、普段の生活リズムが大きく関わってきます。脳の発達に必要な「早寝・早起き・朝ごはん」という、たった3つの基本的な生活習慣を守ることで、頭も心も体もすくすくと成長していきます。
これからの時代を担う子どもたちがすくすくと成長していけるように、早寝・早起き・朝ごはんの重要性を見ていきましょう。
◆子どもの体や脳の成長発達の基盤は生活リズムです
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜関係なく眠っています。そして親とともに朝の光を浴びたり、日中起きて遊んだり、夜暗くなって就寝したりすることを繰り返したりしていることで、少しずつ生活リズムがついていきます。
Q1.早寝・早起きの習慣はどうすればつけられるの?
人間の体は、暗くなると、自然に眠くなりますが、なかなか寝てくれない場合もあるでしょう。そんなときは、次の事を試してみてください。
(1)電気を消し、部屋を暗くする。
(2)大人が添い寝する。
(3)日中は戸外で遊び太陽の光を浴びる。
(4)寝る1時間前くらいは携帯やゲームをしない。
※朝太陽の光を浴びるとセロトニンというホルモンが出て、食欲や睡眠、呼吸などをコントロールします。
※就寝が遅くなった次の朝も、いつも通り決まった時間に起こしましょう。次第に、夜眠くなる習慣が身についていきます。
※気持ちが沈んだり、不安定になったりすると、夜眠れなくなります。たとえ寝たとしても、今度は朝起きられなくなり、引きこもりや不登校になることもあります。早寝・早起きの習慣はその両方を防ぐことにもつながります。
Q2.朝ご飯って面倒だけど…
夜ご飯を19時ごろに食べると、次の日の朝7時くらいまで12時間空腹状態になります。朝ご飯を食べず昼の12時まで何も食べずにいると、17時間空腹状態になります。そうなると、脳のエネルギーが不足し集中力や記憶力が低下する可能性が高まります。脳の活動エネルギーは主にブドウ糖です。ブドウ糖は体内に貯蔵しておけずすぐに不足します。そのため、朝ご飯を食べないと、脳のエネルギーが不足し、集中力や記憶力が低下してしまうのです。ブドウ糖は花にとっては水。車にとってはガソリンのようなもので、脳を働かせるには、必須な栄養素です。
Q3.朝ご飯ってどんなものがいいの?
本来、体を休ませる夜に品数を多くご飯を摂取するより、これからエネルギーを使う朝に、品数多くご飯を食べた方が良いとされています。そして、朝は腹持ちが良くブドウ糖を安定して脳に送る働きをする、お米がおすすめです。そこに1品、卵や納豆、いろいろな野菜を入れた具沢山の味噌汁などを加え、よく噛んで食べればより効果的です。時間があるときは、そこに肉類や魚類、緑黄色野菜、海藻類、フルーツなど全品追加するのも良いし、その中から1品を追加するだけでも良いでしょう。
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人間は、生まれた時、ほぼ他の子と大きな差がなく生まれてきます。しかし、小学校くらいになると、能力に少しずつ差が出てきます。その大きな要因は「早寝・早起き・朝ごはん」と言葉かけや愛情なのではないでしょうか。正しく生活環境を整えて、生まれてきたわが子の能力を、より引き出してあげましょう。
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