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自治体の皆さまへ

海を越えて(英語指導助手ペンリレー No.130)

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福島県田村市

スティーブン・オーツさん
アメリカ合衆国テキサス州出身
(田村市に来て2年目)

■こどもの日
今年の「こどもの日(5月5日)」は、日曜日です。「こどもの日」は、ゴールデンウィークの連休に含まれる祝日の一つです。全国の男子と女子の幸福を願いますが、1948年に国民の祝日として制定されるまでの数百年間、日本の地域社会にすでに浸透していました。
武士階級が台頭する以前、その祝いは端午の節句として知られていました。家屋を清めて悪霊を追い払うため、女性たちは家の草ぶきに菖蒲(しょうぶ)を織り込みました。時間とともに、武士階級の人たちが菖蒲の葉が日本刀の形に似ていると考えたことから、この儀式は「男子の日」に変化していきました。日本の暦が西洋のグレゴリウス暦に変わった時、「男子の日」は女子も含めるようになり、現在のような祝日になりました。
「こどもの日」には、たくさんの鯉(こい)のぼり(鯉の形をした色とりどりののぼり)が、公共の場や家の前に掲げられます。この楽しい色とりどりののぼりは、武士が所有地を家紋入りののぼりで飾った江戸時代の伝統に由来しています。魚の形ののぼりは、明治時代に武士階級以外の人たちが家に掲げ始めたことから広まっていきました。黒い鯉は父親、赤やピンクの鯉は母親、青、緑、オレンジの鯉はその家の子どもたちを表します。
「こどもの日」と武士の伝統には密接なつながりがあるので、小さな甲冑(かっちゅう)や兜(かぶと)を飾るのも一般的です。日本の庶民の英雄を代表する侍の人形に甲冑を着せることもあります。「こどもの日」は、日本の子どもたちの健康と幸福を願い、明るく輝く未来を望むものです。私は日本に来て「こどもの日」の由来について教えてもらい、大切な日だとつくづく思っています。

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