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自治体の皆さまへ

特集 災害から身を守るために(1)

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福島県白河市

■災害はコントロールできないでも、備えて被害を最小限に
地震や豪雨などの自然災害は、私たちの思いもよらないタイミングで起こり、また、どこにいても被災する恐れがあります。
今年の元日には、能登半島地震の発生により多くの方が被災し、混乱の中で長期の避難生活を余儀なくされる事態となりました。ニュースで被災地の様子を見て、東日本大震災を思い出した方も多いのではないでしょうか。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、市内でも660棟が全壊し、半壊なども合わせると1万棟を超える建物が被害に遭あいました。また、生活に欠かせない電気・水道・燃料・交通も大きな影響を受けました。このような中、最大で57日間にわたり避難所が開設され、十分な備えがない状態で不安を抱えながら長期の避難生活を強いられた方も少なくありません。
過去の地震や豪雨による被災経験から、私たちは自然災害に備えることの大切さを実感しました。しかし、生活が平常に戻り、時間が経ったことで、少しずつ「備える」という意識が薄れていないでしょうか。
日頃から自然災害を意識し、どのような備えが必要なのか、いま一度考えてみましょう。

■まずは覚えておきたいいのちを守る「自助」の心構え
◆警戒レベルと避難行動
自身や家族の命を守るため、自主的な避難が必要です。5段階の警戒レベルと避難のタイミングを確認しておきましょう。
警戒レベル
1 早期注意情報(気象庁が発令)
2 大雨・洪水・高潮注意報(気象庁が発令)
3 高齢者等避難(市が発令)高齢者や障害のある人などは危険な場所から避難しましょう。それ以外の人も避難の準備をしましょう。
4 避難指示(市が発令) 全員が危険な場所から避難しましょう。
5 緊急安全確保(市が発令) 命を守る行動をとりましょう。

▽状況に応じた避難行動
屋外が安全に移動できる状態の場合:
・指定緊急避難場所・指定避難所に移動
・警戒区域内の自宅などから移動し、公園や親戚宅など安全な場所に避難
・近隣の強固で高い建物などに移動
屋外が危険な状態の場合:
・建物内の安全な場所に退避
※建物内に留まる場合、できる限り高い階で山や崖などから遠い位置に退避しましょう。

◆住まいの安全対策
自然災害の中でも、とくに地震は予期せぬタイミングで発生するため、日頃からの安全対策が非常に大切です。落下物や家具の転倒により負傷したり逃げ遅れたりしないよう、安全に避難するための対策をしましょう

▽家の周囲
・屋根瓦やアンテナを補強する
・ベランダには落下の危険があるものを置かない
・窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
・ブロック塀・門柱を補強し、ひび割れや鉄筋のさびを修理する
・プロパンガスのボンベを鎖などで固定する
・非常口を確保しておく

▽家の中
玄関などに続く通路に、家具などの倒れやすいものを置かない
・緊急時の逃げ場となる安全な空間を確保しておく
・寝室にはできるだけ家具を置かない
・家具を固定し、転倒や落下を防ぐ

◆非常時用持ち出し品
もしもの時に必要なものを素早く持ち出せるよう、あらかじめ準備しておきましょう

▽持ち出し品の例
・防災ラジオ 白河市防災ラジオ、予備の電池
・救急医療品 常備薬(かぜ薬、きず薬、胃腸薬など)、ばんそうこう、包帯
・貴重品 現金、預貯金通帳、印鑑、免許証、保険証、権利証書
・非常食品 缶詰め、レトルト食品、菓子類、ミネラルウオーター
・感染症対策 マスク、消毒液、体温計
・女性向け 生理用品、スキンケア用品
・乳幼児向け 粉ミルク、離乳食、紙おむつ
・その他 衣類、爪切り、紙皿、水筒、ウエットティッシュ、ヘルメット、タオル、栓抜き、紙コップ、カッパ、ライター、ラップ、懐中電灯

◆わん!ポイント
数日間生活できるように備蓄品も用意しておくワン!
・飲料水(ミネラルウオーター) 目安は1人1日3リットル
・非常食品
・燃料(卓上コンロ、ガスボンベ、固形燃料など)
・生活用水
・その他(毛布、寝袋、洗面用具、調理器具、バケツ、アウトドア用品、トイレットペーパーなど

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