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特集 市内の児童・生徒の学力や生活習慣

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福島県相馬市

■令和6年度全国学力・学習状況調査の結果から読み解く!
市内の児童・生徒の学力や生活習慣
文部科学省は、全国的に子どもたちの学力状況を把握する「全国学力・学習状況調査」を平成19年度から実施しています。同調査では、学力を問う問題だけでなく、児童・生徒の学習意欲や生活習慣のアンケートも行われています。
この特集では、令和6年度の結果から分かる市内の児童・生徒の学力・生活習慣や課題に対する市の取り組みを紹介します。

◆調査の概要
実施日:4月18日(木)[全国一斉]
対象学年:
・小学校6年生(市内9校、307人)
・中学校3年生(市内4校、300人)
調査内容:
・教科に関する調査(学力調査)…小学校(国語、算数)、中学校(国語、数学)
・質問紙調査(学習状況調査)…児童・生徒の学習意欲、生活習慣 など

◆学力調査の結果~全国・県との比較~
○小学生(平均正答率)

ポイント:国語も算数も昨年度より平均正答率が下降しました。
国語も算数も、昨年度より全国平均が上昇し、県平均が下降しました。
本市の平均正答率は、全国と県の平均正答率を下回り、全国や県との差が開きました。

○中学生(平均正答率)

※グラフを見やすくするため、縦軸の基準を異なる配置としています。

ポイント:国語も数学も昨年度より平均正答率が下降しました
国語は、昨年度より全国と県平均が下降し、本市の平均正答率も下降しました。
数学は、全国と県平均が上昇のなか、本市の平均正答率は下降し、全国や県との差が開きました。

◆学習状況調査の結果~全国との比較~
学習意欲や関心を調べる「学習状況調査」の全国との比較結果は次のとおりです。子どもたちは、将来の目標を持って生活している様子が見られ、授業などで先生に分かるまで聞くなど、目標達成に向かって努力している一方、自己肯定感が低い傾向が見られました。
テレビゲームを平日2時間以上利用している子どもの割合は、小・中学校共に5割を超え、SNSや動画視聴などを平日3時間以上利用している子どもは、小学校で2割、中学校で3割を超えました。また、テレビゲームやSNS、動画などの利用時間が増えると平均正答率が下がる傾向が見られました。

○「当てはまる」が多かった項目

○「当てはまる」が少なかった項目

○テレビゲーム、SNS、動画などの利用

※テレビゲーム…コンピュータゲーム、携帯式のゲーム、携帯電話やスマートフォンを使ったゲームを含む。

◆市の取り組み
同調査結果を分析したところ、国語の主語と述語の関係を問う問題、自分の意見や理由を書く問題の正答率が高い結果となり、現在取り組んでいる読解力向上の成果が少しずつ現れてきていると考えられます。
一方、課題があると分かったのは、国語の複数の条件を結びつけて考える問題と、算数・数学の表・グラフなど複数の情報やデータを読み取り、根拠を示して説明する問題です。これらの結果を踏まえ、子どもたちのつまずきを減らし、学力向上につながるよう継続して次の取り組みを実施していきます。

○リーディングスキルテスト(RST)を活用した授業改善
RSTを活用し、次のような能力向上を目指す授業改善を行っています。
・指示代名詞(これ・それなど)が指す内容を読み取る。
・2つの文の意味が同じかどうか考える。
・根拠を基に自分の考えを明らかにして表現する。
・教科書の文章と結びつけて、図や表、グラフなどを読み取る。
・実験・観察の結果などを基に、教科書に定義がどのように書かれてあるかを確かめる。

○家庭学習の改善
PTAや学校の代表、教育委員会などからなる「相馬市学力向上対策協議会」を令和5年度から開催し、家庭学習の向上に取り組んでいます。
今年度は、委員が中村第一中学校3年4組の皆さんと座談会形式で意見交換会を行い、「時間がない」「やらされるものはやりたくなくなる」「スマホは便利だけどLINEなどに時間がとられる」などの、子どもたちの家庭学習に関する率直な声を聞くことができました。
今後は、これらの意見を踏まえつつ、昨年度作成した「家庭学習の手引き」を見直すなど、さらに家庭学習の充実に取り組んでいきます。

問い合わせ先:学校教育課
【電話】37-2185

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