今回の国保だよりでは、国民健康保険加入者の年間診療費の状況(令和5年度上半期)のほか、ポリファーマシー、セルフメディケーション、リフィル処方箋についてお知らせします。
◆国民健康保険加入者の年間診療費の状況(令和5年度上半期)
[表1]は、一人当たりの毎月の診療費の推移を入院と入院外(外来)に分けて示したものです。入院においては今年度の上半期は、各月で数値のバラつきはありますが、例年よりも高額であった前年とほぼ同額で推移しております。入院外においては過去2年とおおむね同額で推移しています。
また、医療費がどのような傷病について費やされているかを示しているのが[表2]となります。その内訳をみてみると、入院については新生物(がんなど)が全体の4割を占める形となっており、それに続いて神経(パーキンソン病など)や筋骨格(関節症など)による入院がそれぞれ10%となっております。入院外については新生物のほか内分泌や循環器で多くの医療費が費やされており、内分泌では糖尿病、循環器では高血圧が主な傷病となっています。高血圧も糖尿病も今すぐに症状が出るものではありませんが、高血圧は脳卒中や心臓病の危険性を高め、糖尿病は危険な合併症を引き起こす恐ろしい病気です。
健診などで悪い数値が出ているにも関わらず病院受診をしていない方はいませんか。早め早めの受診を心がけ、健康維持に努めることが大切です。
[表1]
1人当たり診療費(入院) 単位:円
1人当たり診療費(入院外) 単位:円
[表2]
新生物:がんなど
内分泌:糖尿病など
循環器:高血圧など
筋骨格:関節症など
消化器:慢性膵炎など
神経:パーキンソン病など
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