市では、先進的な経営に挑戦し、地域のリーダーとして本市農林水産業の将来を支えることが期待される若手農業者を表彰しています。令和5年度の受賞者に選ばれた3人の若き担い手を紹介します。
■松本 光平(まつもとこうへい)さん 大曲地域戸巻・36歳
平成25年から2年間大仙市東部新規就農者研修施設で研修後、27年に就農。現在は水稲、トマト、ホウレンソウの複合経営を行っています。研修施設で学んだ園芸作物の知識や経験を生かし、JA秋田おばこの地区部会である「大曲地区園芸部会会長」や管内全域の「トマト部会副会長」を担っており、各部会でリーダーシップを発揮しています。トマト栽培では、令和3年からJAの依頼を受け、自身のハウス1棟を利用し、今後普及が予定されている新品種の試験栽培を行っており、収量などのデータ収集や栽培方法の確立に協力しています。
また、地元水利組合の組合長として、農業に欠かすことのできない用排水施設の維持管理に尽力し、各分野で活躍している姿は、地域の若手農業者として、今後もますますの活躍が期待されます。
■小松 瑞穂(こまつみずほ)さん 中仙地域豊川・32歳
平成23年に就農し、現在は水稲、大豆、枝豆のほか、約30種類の野菜の栽培などの複合経営を行っています。農林水産省の農業女子プロジェクトメンバーとして活動するほか、JA秋田おばこの枝豆部会で役員(監事)を担い、学校での講演や中学生等の農業体験の受け入れを行っています。
令和5年9月に秋田市で開催された「秋田県家の光大会」ではJA秋田おばこを代表して出場し、「記事活用の部」で優秀賞を受賞。6年2月に横浜市で開催された「全国家の光大会」に秋田県代表として出場し、家の光協会会長特別賞を受賞されました。5年度からは、大仙市教育委員会や母校である中仙中学校と連携し、エディブルフラワー(食用花)を活用した新たな取り組みに協力しており、学生など若い世代へ農業の魅力を伝える若手農業者の模範として今後のさらなる活躍が期待されます。
■土井 文智(どいふみとも)さん 仙北地域払田・47歳
平成7年に就農し、21年には株式会社食農を起業。現在は法人の代表として、水稲、大豆、アスパラガスの複合経営を行っています。令和2年9月より秋田県仙北平野土地改良区の理事に就任されたほか、スマート農業などの先進的な農機をいち早く導入し、4年度からは秋田県立大学、加えて、5年度は東北農業研究センターの新時代農業に対する研究事業にも協力・貢献しています。潟上市で開催された「第146回種苗交換会」では、大豆部門にリュウホウを出品し、最高位である農林水産大臣賞を受賞するなど、生産技術の高さも評価されています。
また、仙北地域の無人ヘリコプターによる広域防除を実施している「株式会社アグリスカイ仙北」では取締役を担うほか、自らもオペレーターとして活躍するなど、地域農業への貢献と今後のさらなる活躍が期待されます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>