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横手市議会 12月定例会 市長所信説明(1)

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秋田県横手市

未来へと成長を続ける横手市の礎-いしずえ-を築く

横手市議会12月定例会が、11月27日から12月13日までの日程で開催されました。その開会にあたり、髙橋市長が行った所信説明の中から、市民の皆さんの生活に関わりの深い内容を抜粋してお知らせします。
(市報よこて掲載用に一部表現を変更しています)

■はじめに
経済専門紙の記事の中で、横手市は自動車関連企業の立地が進み、所得が上昇していると紹介されました。企業誘致を進める上で、高速道路などの道路網整備は欠くことのできない必須事項であるとの認識から、一体的な推進に力を注いできました。近年の企業進出に伴い設備投資が進んだ結果が徐々に所得の向上につながったものと受け止めており、今後もさらなる所得向上を期待しています。
農業では、この夏の大雨や猛暑でさまざまな作物が影響を受け、さらにはクマによる食害も増えるなど、困難な局面が続いていることから、自然相手の農業の難しさを改めて痛感しています。その中にあっても奮闘を続ける農業者の皆さんの日々の努力の積み重ねにより当市の農業生産が成り立っていることを再認識するとともに、市としても引き続き関係機関との連携により、農業所得の向上に向けた対策などに一層注力していきます。
横手駅東口の市街地再開発事業については、工事が再開され、民間の複合施設、新公益施設Ao-na(あおーな)ともに、今後のスケジュールのめどが立ちました。大型公共施設整備事業については、横手体育館の建設工事に着手したところであり、再開発事業や公共施設整備により、地域経済の好循環をより一層促進させていきたいと考えています。新たな建物を生かしてどのようにまちづくりにつなげていくかという視点をしっかりと持ち、知恵を絞りながら活用の裾野を広げるよう取り組んでいきます。
子どもの成長応援給付金事業では、長引く物価高騰に直面する子育て世帯の家計の一助となるよう、早期の支給開始に向け手続きを進めています。喫緊の課題である少子化・人口減少対策に引き続き部局横断で取り組んでいくとともに、企業進出や再開発事業などによる新たな人の流れをしっかりとまちのにぎわいにつなげ、所得向上、経済活性化により未来へと成長を続ける横手市の礎を築いていきます。

■令和5年度事業などの進捗状況
▽雪対策について
今年度の除雪体制については、早期の降雪に備え11月1日から出動が可能な体制を構築しているほか、新しい雪捨て場を前郷字兀山(はげやま)地区および大沢字山下地区の2カ所に設け、受け入れ体制を整えています。近年では短期集中的に異常な降雪量を記録するような降り方が多くなってきていることから、安全・安心な市民生活の確保に向け、効率的かつきめ細かな除雪作業に努めていきます。

▽横手駅周辺整備について
横手駅東口第二地区市街地再開発事業について、民間複合施設のB-1棟では、令和6年8月の完成に向けた工事が進められています。また、新公益施設Ao-naとなるA棟では開館予定を令和6年9月と定め、準備を進めています。
市としては、市民の皆さんが安心して利用できる駅東口エリアとなるよう、引き続き工事を厳しく注視するとともに、国・県と連携を図り事業をバックアップしていきます。
なお、市街地再開発事業と併せて進めている都市再生整備事業では、電線類地中化のための共同溝設置工事と歩道整備および照明灯設置工事を進めています。横手駅東口周辺を利用される皆さんには、完成まで不便となりますが、ご理解とご協力をお願いします。

▽公共温泉施設について
市が関与を継続する施設を『ゆっぷる』『さくら荘』『鶴ヶ池荘』の3施設とし、『大森健康温泉』『ゆとりおん大雄』については、公募要件や必要な改修工事内容などを精査し、改めて民間譲渡を目指したいと考えています。今後、温泉機能がなくなる地域については、多様化するライフスタイルや市民の皆さんのニーズなどを踏まえつつ、地域の課題解決に向けた取り組みやあらゆる世代の皆さんの元気創出につながるような新たな地域活性化策を、地域の皆さんと共に検討していきたいと考えています。

▽歴史・文化・マンガを生かしたまちづくりについて
増田の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区の選定から今年で10年を迎えました。これまでの歩みを振り返る『重伝建選定10周年記念シンポジウム』を11月12日に増田まんが美術館で開催し、歴史的な町並みを市民の共有財産として将来に継承するために、地域振興や産業の育成につなげながら活用していくことの重要性を参加者の皆さんと共有することができました。また増田まんが美術館では、来年1月28日まで『釣りキチ三平生誕50周年記念展』が開催され、期間中は美術館を拠点に回遊性を高める企画として増田の町並みと連携したスタンプラリーなどが実施されています。
今後も、伝建地区という時代を越えて脈々と受け継がれる文化と、世代を超え新たな未来へと紡ぐマンガ文化を両輪に、歴史・文化・マンガを生かしたにぎわいのあるまちづくりを進めていきます。

▽仙台圏における応援人口との関係深化と魅力発信の取り組みについて
応援人口の皆さんとのつながりを深める取り組みとして、横手応援市民学校『なべっこ遠足in仙台』を10月22日、仙台市内のホテルを会場に開催しました。また11月10日から12日にかけての3日間、仙台駅東西自由通路を会場に、横手の魅力を発信する物産展『リトルよこて』を開催しました。
両イベントはこれまで東京で開催してきましたが、今回初めて仙台にて開催を試み、一定の成果を得ることができました。今後も仙台圏に対する魅力発信を継続的に実施し、横手市の認知度向上と応援人口の拡大につなげていくとともに、応援人口の皆さんとの関係性が深められるよう取り組んでいきます。

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