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医師会だより

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秋田県横手市

お医者さんが今伝えたいまめ知識

■体温と病気抵抗力の関係
細谷内科医院 細谷賢一医師

今回は、私たちの体温と病気抵抗力(免疫力)との関係についてお話しします。
普段私たちの体は、複雑な免疫システムにより感染症やがんなどの病気から守られていますが、体温が下がるとそのシステムの機能が大きく低下することが分かっています。平熱から1度下がると、免疫力は30〜40%低下するといわれています。15分程度の短時間であれば問題ありませんが、それ以上の長い時間、寒さにさらし体温が下がると、免疫活動が大きく低下し、上気道(じょうきどう)(咽頭部(いんとうぶ)等)粘膜からインフルエンザ、コロナを含むさまざまなウイルスに侵入されやすくなります。このため晩秋から冬にかけては衣服や暖房による保温が大切になります。
もしウイルスに侵入されると、体はウイルスを退治するために体温を1〜3度程度上昇させ、免疫力を大幅に増大させます。体温が1度上がると免疫力は5〜6倍にも増加することが分かっています。私たちの体は、体温を上げて侵入したウイルスや細菌をやっつけているのです。このため、体温が上昇し、発熱したからといって慌ててすぐ解熱剤を使用するのは逆効果になります。感染の初期には、よほどの高熱(39度以上)にならない限り、自然に解熱するまで待ち、保温につとめ安静を保つことが大切です。

横手市医師会HP
【URL】http://yokote-ishikai.sakura.ne.jp/

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