テーマ:持続可能なまちへ 私たちがつくる「わ」のまち能代~ふるさと改革プロジェクト~
(役割分担)
総合司会:能代一中、生徒代表あいさつ:二ツ井中、議長団:能代二中、受付・ステージ:能代東中、提言発表:東雲中、能代南中
開催日:11月20日
場所:能代市文化会館
ふるさと学習などの活動を踏まえ、中学生が議会形式で市へ提言を行う「未来を創る能代っ子ふるさと会議」。県内では能代市が先駆けて取り組んだ事業で、ふるさとの未来や課題を考えることで、能代を担う自覚を高めることを目的としています。今年度はさらにパワーアップし、中学2年生328人のほか、新たに小学6年生287人も参加。会議の一部を紹介します。
■東雲中学校
◇東雲飛行場を語り継ぐ
東雲飛行場に興味を持ち、フィールドワークに出かけました。戦争について学習しても、遠くの出来事のように感じていましたが、能代市にも戦争に関するエピソードや遺跡があることを知り、身近な所にも戦争があったことを実感しました。
・提言(1)…市ホームページに東雲飛行場へのリンクを貼ったり、資料などの展示会を中学生と一緒に開催したりして、情報発信に力を入れてはどうか。
・教育長…フィールドワークを経験し、戦争を〝自分ごと〟として身近な問題であると実感できたのは、東雲中学校だからできた有意義な学習です。学習の成果を学校のホームページで公開してはいかがでしょうか。学校のホームページは市のホームページにもリンクしていますのですぐに周知できます。展示会については、東雲中学校において、代々引き継ぎながら、調査・学習活動を深め、資料を増やし、その成果を展示することが、訴える力があるものと考えます。
・提言(2)…中学生が戦跡めぐりのガイドをしてはどうか。
・教育長…遺跡や遺物は、その背景の「語り部」が活動することによって、歴史の理解が深まり、価値が高まります。今回のフィールドワークのような地域学習を継続し、発展的に取り組んでいく中で、皆さんがガイドをできるようになれば、これほどうれしいことはありません。地域の歴史や文化を調べ、学び、その成果を公開していくことは、後の世代に伝えていくことにもつながります。
■能代南中学校
◇安心して暮らせる能代に
避難所開設訓練や避難所運営ゲームを体験しました。中学生であっても日ごろから地域の防災について情報収集することや、防災学習に取り組むことの重要性を再認識しました。
・提言(1)…住宅地図などを活用して、高齢者宅を中心とした安否確認をするネットワークづくりをしてはどうか。
・市長…ひとり暮らしや高齢者世帯には、民生委員や社会福祉協議会の訪問による声掛けを行っており、災害が起きた場合の助言を行っています。また、災害だけではなく、平時から高齢者の在宅生活を支援しています。
・提言(2)…避難所開設訓練を実際に携わる市職員と中学生で一緒に実施してはどうか。
・市長…これまでも学校と連携して避難所開設訓練などを実施しています。大規模災害時の主な避難所として各学校を想定しており、避難所開設のイメージを生徒や教職員の皆さんと共有するとともに、学校の備蓄品を確認することは、大変有効な取り組みであると考えています。中学生の力を借りて、いつでも連携が取れるように一緒に訓練をしていきたいと考えています。
・提言(3)…避難所は建物の構造や立地条件が異なるため、そこでできることの確認をしてはどうか。
・市長…避難所の運営は、市が避難所の備蓄品などを持ち込み対応することを想定していますが、今後は、避難所運営の際に使用可能な学校備品などの確認も行いながら、避難所の環境改善を図りたいと考えています。
問合せ:教育研究所
【電話】73-5178
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