Sopron note(ショプロン ノート)

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■日本語語学指導員現地レポート
第12代日本語語学指導員　堀縁さん

鹿角市出身。花輪高等学校卒業後、獨協大学外国語学部に入学。ドイツ語専攻。新潟県で地域国際交流協会に従事するなど、豊富な国際交流活動の経験を活かし、日本語語学指導員に就任。

ショプロンには林業工学、木材工学、経済学、教育学を学べるショプロン大学があります。林業工学と木材工学を学べる大学はハンガリーでも珍しく、意欲的で熱心な学生が国内外から集まっています。
大学の建物の本館には、ハンガリー国内で生息する野生動物について紹介する博物館があり、野生動物の剥製(はくせい)、罠や仕掛け、研究・プロジェクトに関するものが展示されています。
鹿角では野生の熊による被害が多発しているようですが、ハンガリーでも同様に野生動物による被害が近年増加しています。特に、中央ヨーロッパ最大の湖であるバラトン湖の周辺では、夏休み後の人(ひと)けが無くなる別荘地に、イノシシやシカなどの野生動物がやってきて荒らしていくという被害が出ています。
また、キツネやタヌキなどの動物が高速道路に飛び出して来て車に衝突する事故も多いのですが、それを改善するため道路の下に動物用のトンネルを作ったことで事故が減ったそうです。
先日、林業工学部と木材工学部の研究室を見学し、教授からお話を伺いました。その中で、野生動物をただ捕まえて処分するのではなく、生息数を把握し管理していくことの大切さや共生するための工夫が必要であることを教えていただきました。古くから狩猟文化のある国同士なので、この分野でも互いに学びあえるのではと感じます。

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