EDUCATION 令和6年度 教育執行方針

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令和6年第2回市議会定例会で阿部教育長が発表した「教育執行方針」から、教育行政における本市が目指す方向性と今年度の取り組みをお伝えします。

■基本戦略5　未来に羽ばたく人材を育てる
▽学校教育の充実
主体的・対話的で深い学びを推進するため、教職員研修の充実を図るほか、学級集団の状況調査を実施し、各種学力検査の結果と関連させた分析を行い、学級集団の多面的な把握と、児童生徒の学力向上に役立てます。
ふるさとへの理解を深めるため、各校ごとに地域の特色を生かした体験活動や地域との交流を図る教育活動を進めます。地元企業への職場体験のほか、複数の学校が連携し、各地域にある農作物の栽培や伝統芸能の体験、観光ガイドなどによる児童生徒の相互交流を図ることで、市全体を「我がふるさと」と捉えることのできる児童生徒を増やし、鹿角の未来を支え、盛り上げる人材を育成します。
デジタル教科書やアプリケーションを活用した授業の継続のほか、学習用端末の家庭への持ち帰りによる学習支援などで、ICT教育をさらに充実させ、全ての児童生徒の個別最適化された学びの実現を図ります。
中学校部活動の地域移行については、まずは、休日移行に向けた実証を行うほか、地域移行コーディネーターを配置し、学校と競技団体などとの連携を図りながら、具体的な移行方法について検討を進めます。

▽生涯学習の推進
生涯学習活動の効果的な推進に向け、社会教育や福祉関係団体、自治会などとの一層の連携を図ります。
インターネットを活用した情報発信の強化や多様な学びの機会を提供するほか、十和田図書館の新築整備を安全かつ計画的に進め、図書館を拠点とした学びの充実につなげます。
地域を担う人材育成のため、地域の課題解決や活性化に向けた学習機会の提供や学習活動支援の充実を図り、自らが意欲的に学び行動する人材を育成します。
地域の歴史や伝統、文化、人材を生かした学習活動など、生涯にわたる学習機会の充実を図ります。また、地域活性化に意欲的な人材の育成と発掘に取り組み、次世代に継承する活動の支援を強化します。

▽スポーツの推進
体力や年齢、目的に応じ、生涯を通じてスポーツに親しむことができるよう、タートルマラソンや気軽に親しむことのできる運動機会を創出し、健康づくりに対する市民意識の向上を図ります。
十和田八幡平駅伝競走全国大会や国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会などの開催を通じて、地域活性化を図ります。
鹿角高校への支援策として、スキー部・陸上部に在籍し下宿などを利用する生徒に対する支援を行い、「スキーと駅伝のまち」を推進します。
スポーツ施設の利用促進を図るため、総合運動公園総合競技場がリニューアルオープンするほか、新たにスキー場圧雪車格納庫の改修とクロスカントリー用圧雪車を購入し、利用者が安全かつ快適に利用できる環境整備を行います。

▽文化・芸術の振興
文化財の保存会や関係団体が行う後継者育成、継承活動を支援するほか、将来に向けた文化財の保存活用地域計画の策定を進めます。
歴史民俗資料館や先人顕彰館では、郷土の歴史や民俗資料の調査研究の成果に基づいた学習機会の提供に努めます。
また、特別史跡大湯環状列石については、縄文遺跡群世界遺産協議会との連携を図るほか、特別史跡大湯環状列石第二次環境整備基本計画の策定と事業に着手します。