◆「ワーケーションの聖地」で進む「住んでよし、訪れてよし」のまちづくり
町域に吉野熊野国立公園と日置川(ひきがわ)県立自然公園を含む白浜町は有馬・道後と並ぶ日本三古湯の南紀白浜温泉、美しい白砂のビーチ、アドベンチャーワールドなどの観光資源を有し、年間300万人ほどの観光客が訪れます。
古くから近畿圏の代表的な観光地でしたが、昭和43年に南紀白浜空港が開港すると首都圏からの来訪者も急増しました。
山や海、川の自然があり、過ごしやすい温暖な気候に恵まれているうえ、羽田国際空港から南紀白浜空港まで約1時間。空港から町の中心部まで車で5~10分というアクセスの良さ、さらにリモートワークが普及する中、町内に耐災害ネットワークが整備されたこともあり、休暇(バケーション)に適した土地で仕事(ワーク)をする「ワーケーション」の適地としても注目されており、「先進地」「聖地」と呼ばれるほどです。
白浜町は関係人口のさらなる拡大とその先の「転職なき移住」の実現を目指した施策を講じています。
■年間300万人の観光客を魅了する古くからの名湯と変化に富んだ海岸線
◇青い海と白い砂浜の美しいコントラスト 白良浜(しららはま)
町名の由来でもある約620mに渡る砂浜。米ハワイ州のワイキキビーチが姉妹浜。花火やランタンなどのイベントが開催される。
◇岩だたみのような大岩盤 千畳敷(せんじょうじき)
太平洋に突き出した巨大な砂岩の岩盤が打ち寄せる荒波に浸食されて生まれたダイナミックな景観。特に夕日は絶景。
◇一年中味わえる高級魚 くえ鍋
白浜町にある近畿大学水産研究所は水揚げが少なく「幻の魚」と呼ばれるくえの養殖に成功した。「紀州本九絵」として出荷される。
◇飛鳥時代から知られる日本三古湯 白浜温泉
日本書紀に記載があり、万葉集にも「牟婁(むろ)の古湯」として登場する。町内には源泉かけ流し温泉、足湯、共同浴場などが点在。
◇水軍の伝説が残る洞窟 三段壁(さんだんべき)洞窟
高さ約60mの断崖、三段壁にあり、源平合戦のさい熊野水軍が舟を隠したという伝説が残る洞窟を探検できる。
◇地元堅田漁協直営の海鮮市場 とれとれ市場
西日本最大級の海鮮マーケット。全国の海産物や和歌山の特産品を販売。場内の「とれとれ横丁」では寿司や海鮮丼を楽しめる。
◇和歌山を代表するお菓子 銘菓かげろう
1933年創業の白浜町の菓子店の銘菓。熟練の職人が生地を練り、外はサクッ、中はフワッとした食感に焼き上げる。
◇香り高い煎茶として知られる 川添茶
昼夜の温度差が大きい白浜町の山間部、市鹿野(いちかの)地区で栽培される煎茶の名品。紀州徳川家に献上された歴史を持つ。
◇地元の水を使ったクラフトビール ナギサビール
仕込みに名水「富田の水」を使用した香り高く、深みのあるビール。「ペールエール」や「みかんエール」などがある。工場見学も可能。
◇空港至近のワーケーション施設 Office Cloud 9
出張時やリモートワークの利用、ワーケーションの促進などを目的とする。6つの個室ブースやオープンスペース、会議室を備える。
※写真は本紙をご覧ください。
◎Sirahama Town
人口:20,225人(令和5年10月末現在)
面積:200.98平方キロメートル
市の木:はまゆう
市の花:さくら
市の鳥:しらさぎ
【URL】http://www.town.shirahama.wakayama.jp
■世界に誇れる観光リゾート白浜を実現
白浜町長 井澗(いたに)誠
すでに17社のICT企業に進出していただいている本町は総務課に情報推進係を設け、ここを1つの核としてDXを推進しており、政府や和歌山県、民間企業の皆さんの協力を得ながらテレワークやワーケーションの事業を進めております。事業拠点としての優位性のほか、自然環境や観光資源に恵まれる本町の魅力をより広く知っていただくことにより「世界に誇れる観光リゾート白浜」を実現することも視野に、「住んでよし、訪れてよし」のまちづくりに邁進してまいります。
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