山本一太の知事コラム

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■群馬が誇る自然の宝庫「尾瀬」の一層の魅力向上を目指して
県では、参加者が尾瀬の歴史や植生などを学びながら、木道の修繕など、保全活動も行う「尾瀬登山道整備ツアー」を実施しています。このツアーを通して目指すのは、保全と利用の好循環を生む新たな仕組み作り。さらに尾瀬の貴重な自然やその価値が次の世代にも引き継がれていくことを期待しています。
ツアー参加者には、8月から10月の3カ月間、オンライン講習と、現地でのフィールド講習を受けていただきます。8月は「尾瀬を知り、みんなで整備を考える」がテーマでした。9月は「外来種駆除と水場整備」、ツアーの最後となる10月には「木道修繕・もっと美しい尾瀬に」を予定しています。
この夏、私も久しぶりに尾瀬に行くことができました。尾瀬の美しさを歌った『夏の思い出』の歌詞のように、湿原の中の小さな花も、水辺の風景も本当にきれいでした。
道中では、中国などアジアからの観光客とは出会いましたが、欧米からの観光客の姿はほとんど見かけませんでした。欧米では登山やハイキングが盛んなことから、尾瀬との親和性が高いと考えています。今後、尾瀬の魅力を海外に発信することで、インバウンド需要増加にもつながるのではないかと感じました。そのためには、木道整備を始め、取り組むべき課題はまだまだあります。群馬の宝である尾瀬の自然環境の保全にも十分留意しながら、これまで以上に魅力向上の取り組みを進めていきたいと思っています。