生ごみが減ってうれしい!生ごみが栄養満点の堆肥(たいひ)になっていくのが楽しい!
■コンポストとは?
コンポストは、有機物を分解して肥料にするためのプロセス、またはその肥料そのものを指します。一般的に、野菜や果物のくず、草、葉などの有機物を通気性のある容器に入れ、湿度を管理し、適度にかき混ぜることで、数週間から数か月で堆肥を作り出すことができます。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させる昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつです。
※コンポストはもともと堆肥という意味であるのに対し、コンポスターは堆肥を作る装置のこと
■知ろう!コンポストにはどんなメリットがあるんだろう?
◇家庭へのメリット
・生ごみを捨てる手間がなくなる
・生ごみを捨てるときに使うビニール袋が必要なくなる
・栄養豊富な堆肥を自作することができる
・できた堆肥は家庭菜園や花の栽培に活用できる
・堆肥でできた野菜や果物はおいしく、安心して食べられる
・ごみが減るので、ゴミ袋代を節約できる
・環境などに関心を持つきっかけになるなど、エコ活動として気軽に参加できる
◇地域・地球へのメリット
・ごみが減り、自治体が焼却処分するための手間や燃料、費用が減る
・ごみの焼却が減るため、焼却時の二酸化炭素の排出量が削減される
・堆肥を農家など地域に還元することができる
■群馬県と千代田町のごみ排出量を分析
町の一人一日当たりのごみの排出量につきましては、実績値の公開されている令和4年度時点で県内35市町村中29位(表1)となっています。群馬県自体も全国で40位と下位に落ち込んでいることから、町は全国的にも低い位置にあると言わざるを得ません。
しかし、リサイクル率では全国平均を上回り、県内でも6位(表2)に位置しているため、町民の皆様のリサイクルに対する意識は非常に高いことがうかがえます。
そんな中、町では可燃ごみの中で3割以上(図1)を占めるといわれる生ごみの減量化を進めるため、生ごみ処理容器(コンポスター)のモニター事業を始めました。コンポスターを使用することにより、今までごみとして出されていた生ごみのほとんどを堆肥として利用することができるようになり、大幅なごみの減量化につながります。
コンポスターに入れていいものとしては、野菜くずや果物の皮、ご飯やパン、その他落ち葉や草などがあります。卵の殻や塩分を多く含む物、貝殻や動物や魚の骨などは分解されづらいため、気を付けてください。逆に入れてはいけないものとしては、腐った生ごみやラップなど、中のものを腐らせたりするものや、発酵や分解を阻害するものがあたります。
ごみの減量化を行うことにより、ごみ処理にかかる費用を抑えることにつながり、また、ごみの運搬や燃焼時に出る二酸化炭素を減らすことにより、地球温暖化の対策にも繋がります。
コンポスターは構造も複雑ではなく、使用方法も簡単なものとなっておりますので、町民の皆様にもぜひ使用していただき、ごみの少ない町を一緒に目指していければと思います。
住民生活課 エコ推進係 池田康志
表1 1人1日当たり排出量の状況(R4年度実績)
表2 リサイクル率の状況(R4年度実績)
(単位:t/年)
表3 ごみ排出量の実績
図1 焼却施設で受け入れた可燃ごみの組成分析結果(群馬県)
図2 令和4年度千代田町ごみの組成分析
資料:群馬県ホームページ 一般廃棄物処理実態調査
問合せ:生活課・エコ推進係
【電話】49-5200
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