◆動物園にいる動物、野生にいる動物
ニホンザル・猛禽(もうきん)類担当 飛弾(ひだ)なつみ技術員
いきなりですが、みなさんは普段野生動物を見つけたらよく観察しますか?
小さな虫ならまだしも、日常で野生の鳥類や哺乳類をゆっくり観察する機会はありませんね。例えば、散歩中にニホンザルに遭遇し、そのままじっくり観察するなんてことは危険な行為です。普段、野生動物は危険から身を守るため隠れて暮らしている、あるいは生活する環境や時間帯が人間とは違い、目にする機会そのものがない動物も多くいます。
さて、私が働いている動物園という場ではどうでしょう。私たち飼育員は、動物を間近で観察することができ、鳴き声やにおいを感じることもできます。また、日本以外に生息する希少な動物に会うこともできます。
動物園という場所は野生や自然環境とは異なっています。しかし、そうかけ離れているものではなく野生や自然環境があって、動物園が存在しています。
動物園は全国津々浦々にあり、足を運ぶ理由はさまざまですが、私が働いている桐生が岡動物園に来てくれたみなさんが動物たちをゆっくり観察し、生息地や生態についてもっと知りたいと思ってもらえたら、とてもうれしいです。
みなさんが何度も動物園に足を運び、今よりもさらに動物について興味関心を持ってもらえるように、私たち職員も日々努力いたします!
問合せ:未来へはばたけ山田製作所桐生が岡動物園
【電話】22-4442
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