■雪入山周辺の赤い木の実
秋は実りの季節。雪入山のふもとでは、11月になると富有柿(ふゆうがき)の収穫が最盛期を迎えます。また、野山をハイキングしていると、さまざまな種類の木の実が色づいているのを見つけることができます。
皆さんは木の実というと、どんな色を思い浮かべますか?「赤」「黄色」「紫」「黒」など、木の種類によって熟したときの色は違いますが、木の実といえば「赤」というイメージが強いのではないでしょうか。
実際、木の実には赤い色のものが多く、庭木にも使われる身近なものではピラカンサやハナミズキ、モチノキ、クロガネモチ、イチイなどがあります。また、森の中を歩くと、ガマズミやカマツカ、ノイバラ、ニワトコ、マユミなどを見つけることができ、どれも野鳥が好んで食べることで知られています。
野鳥は人間と同じように色を判別することができるので、樹木は目立つ赤い実をつけることで、果肉の多い美味しい食べ物であることを野鳥に知らせています。野鳥はそれを食べ、糞と一緒に種をばらまきます。肥料付きで種を遠くまで運んでまいてくれるため、樹木にとっても好都合というわけです。ぜひ、雪入山へ訪れ、野鳥と一緒に実りの秋を感じてみませんか。
問合せ:雪入ふれあいの里公園ネイチャーセンター
【電話】0299-59-7000
来月は、かすみがうら市水族館によるコラムを掲載予定
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