■知っていますか? オーラルフレイル
介護につながるような高齢期の心身の衰弱を「フレイル」といいます。
口の機能が低下した状態は「オーラルフレイル」といわれ、進行すると口の問題だけではなく、全身のフレイルを引き起こす原因にもなります。口の機能低下を軽視せず、健康な生活を続けるためにオーラルフレイルを防ぎましょう。
▽オーラルフレイルチェック
〔判定〕
合計の点数
・0〜2点…オーラルフレイルの危険性は低い
・3点…オーラルフレイルの危険性あり
・4点以上…オーラルフレイルの危険性が高い
東京大学高齢社会総合研究機構田中友規、飯島勝矢作表
▽誤嚥性肺炎に要注意!
高齢になると「飲み込む力」が衰えることで、唾液や飲食物が誤って気管支や肺に入りやすく、その中の細菌によって「誤嚥性肺炎」を引き起こしやすくなります。高齢期の肺炎は介護の原因にもなりやすく、命にもかかわりやすい病気です。
▽今日から実践!歯みがきのポイント
(1)「歯みがき」は毎食後と寝る前にしましょう
歯周病の原因となる歯垢(しこう)(プラーク)除去のためにも、みがき残しがないように1日1回は時間をかけてみがきましょう。
(2)歯と歯の「すき間」もきれいにしましょう
歯と歯のすき間は歯垢などが残りやすい場所です。「歯間ブラシ」「デンタルフロス」などを使用すると、歯と歯のすき間の歯垢もきれいに取り除くことができます。
(3)「入れ歯」の手入れも丁寧に行いましょう
必ず外して清掃しましょう。水で流しながら念入りにみがきます。専用ブラシがあると便利です。
就寝時は入れ歯を外し、入れ歯洗浄剤や水につけて保管しましょう。入れ歯を外したまま置いておくと、乾燥して割れてしまうことがあるので注意しましょう。
(4)「舌」の汚れも取り除きましょう
舌についた汚れ(舌苔(ぜったい))の清掃は、細菌の繁殖防止や口臭予防にも効果があります。舌清掃専用ブラシを使用すると舌を傷つけずにみがくことができます。
▽さらに実践!口腔ケア
(1)しっかりとよくかんで食べる習慣をつけましょう
早食いの方は意識して改善するようにしましょう。また、よくかめないからといってやわらかいものばかり食べないようにしましょう。
(2)半年に1回は歯科医院で検診を受けましょう
(3)口の周りの筋力アップのため、口腔体操やマッサージをしましょう
▽オーラルフレイルについてもっと知りたい!そんな時は…
すまりん教室(出前講座)として、保健師などが地域に出向き、健康の話や運動を行っています。団体以外でも、ご友人同士の集まりや地域のイベントへの参加も可能です。ぜひご活用ください。
また、個別に相談したいという方にも対応しています。ご希望の方は地域包括支援センターにご連絡ください。
問合せ:福祉課地域包括支援センター
【電話】72-1175
<この記事についてアンケートにご協力ください。>