令和5年度には、熱中症により全国で91,467人が救急搬送され、過去2番目に多い搬送人員となりました。熱中症は正しい予防方法を知り、普段から気をつけることで防ぐことができます。
■熱中症の主な症状
・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気
・体温が高い、皮膚が赤く乾いている
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
■熱中症対策
◇暑さに負けない体づくり
熱中症予防のため、普段の生活から十分な睡眠、栄養をとるなど、暑さに負けない体づくりが大切です。
◇のどが渇く前の水分・塩分補給
軽い脱水症状では、のどが渇かないこともあります。
外出や運動、入浴、睡眠前などは水分補給をしましょう。利尿作用があるコーヒー、アルコールなどはかえって脱水症状を強めてしまうことがあります。
◇エアコンの使用
発生場所別の救急搬送人員をみると、住居が最も多くなっています。また、熱中症は夜間や就寝中に発症することもあります。暑さを感じていなくても扇風機やエアコンを使って温度調整するよう心がけましょう。
◇熱中症警戒アラートの活用
熱中症予防を目的に、湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指標として「暑さ指数(WBGT)」を環境省が公開しています。暑さ指数が28を超えると熱中症になりやすいとされ、暑さ指数の予想値が33に達する場合、熱中症警戒アラートを環境省が発表しています。市の防災無線やLINEからもお知らせしますので、ぜひチェックして普段の生活や運動で注意していきましょう。
※1 日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針 Ver.3.1」(2021)
※2 日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)
◇クーリングシェルターの利用
市では、危険な暑さから避難できる場所として、各庁舎や真壁伝承館を指定しています。熱中症対策の涼しい避難場所として、ぜひご利用ください。
◆高齢者や子ども、障がいがある方のご家族や周囲の方へのお願い
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
高齢になると、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下し、暑さに対する体の調整機能も低下します。また、子どもの場合、体温調整機能や汗腺の働きが十分に発達していないため熱中症になりやすいです。
障がいがある方の場合、のどが渇いていても気づかない、自分で水分がとれないなど体温が下がりにくい場合があります。また、自分から不調を伝えにくい方もいます。
ご家族や周囲の方からも注意するための声がけをお願いします。
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