▼特定健診(40歳~75歳未満)の状況
特定健診の実施状況をみると、令和4年度の特定健診受診率は、平成30年度と比較して3・5%上昇しています。
健診受診の有無による生活習慣病医療費では、健診を受けていない人は、健診を受けている人に比べて5倍も生活習慣病の医療費がかかっています。
生活習慣病治療費
特定健診受診率(法定報告値)
【出典】KDB帳票S21_001-地域の全体像の把握令和4年度累計
さらに、健診時の生活状況の問診結果では、喫煙率が高いこと、飲酒の頻度は多くないが1回の飲酒量が多いことがわかっています。
つまり、生活習慣病といわれる「糖尿病」「高血圧症」「脂質異常症」である、またはその傾向にある人が多く、脳血管疾患や虚血性心疾患等になるリスクが高い人が多い状況であると考えられます。
生活習慣の状況
【出典】KDB帳票S21_001-地域の全体像の把握平成30年度から令和4年度
メタボ該当者・予備群該当者における追加リスクの重複状況
【出典】KDB帳票S21_025-厚生労働省様式(様式5-3)令和4年度年次
(2)本市の健康課題
本市の健康課題とその要因と考えられる事由は、次のものが挙げられます。
(1)脳血管疾患、心筋梗塞の標準化死亡が高い
(2)糖尿病や高血圧を基礎疾患に持っている人が多い。
(3)慢性腎臓病(透析あり)の医療費が県平均と比べて高く、1件当たりの医療費も県内8位である。
(3)人工透析患者の6割は、糖尿病に起因している。
・健診結果(血糖、血圧、脂質)が、受診勧奨値を上回っていても、適切に医療につながっていない人がいる。
・生活習慣病(血糖や血圧等)の治療中にもかかわらず、コントロール不良の人が県平均より多い。
・特定健診対象者の57%が、健診を受けていない。特に40~50歳代の特定健診受診率が低い。
・健診未受診者の18・2%は、病院も受診していないため、健康状態の把握ができていない。
・健診では、血糖の有所見者が最も多く、年々増加している。等
このような状況から、気づいた時には重症化しており、脳血管疾患や虚血性心疾患など、命に関わる疾患や人工透析に至ってしまっている人がいるのではないか、と考えられます。
元気に過ごすために、早期に自身の身体の状況を把握し、生活習慣病の予防に取り組み、必要であれば医療を受けるといった、早期発見・早期治療が重要と考えます。
その第一歩として、皆さんに健診を受けていただき、その結果から判明した病気を招く可能性や傾向を放置せず、生活習慣の見直し等に努めましょう。
詳細は、市公式ホームページをご確認ください。
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