世界とつながるきっかけづくり(1)

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気温一桁の真冬のオーストラリアから、30度を超える真夏の日本へ。ドロマーナ小学校とレッドヒル小学校の生徒20人と引率の先生4人の合計24人が、行方市へ来訪しました。今回の来訪は、平成30(2018)年以来2回目で、6年ぶりに実現しました。

◆市内の全小学校を訪問
両校は、北浦小学校と麻生小学校をそれぞれ交流校として、1年間を通してインターネットを使って交流を行っています。画面を通して「会って」いますが、実際に「会った」のは、今回が初めて。
市内の全小学校を訪問し、各校が用意したさまざまなプログラムで、一緒に交流を行いました。どの学校の児童も、習った英語を使い、時にはジェスチャーを交えながら、一生懸命にコミュニケーションを取ろうとする姿は、とても印象的でした。
日常生活では、学んだ英語を使う機会も少ない中で、オーストラリアの同年代の生徒との交流は、とても貴重な体験です。今回は、この海外交流事業をレポートします。

◆メルボルンってどんなまち
人口：5,207,145人(2023年6月時点)
面積：9,992平方キロメートル
メルボルンは、オーストラリア南東部にあるヴィクトリア州の州都です。過去には「世界一住みやすい街ランキング」で、7年連続で1位になったこともある世界的にも人気のある都市です。
ドロマーナとレッドヒルは、メルボルンの中心部から南に90kmの場所にあります。自然豊かなまちで、海に面しており、観光地として人気があります。

◆ドロマーナ小学校　ルチアーナさん
今回訪問した生徒の代表。日本が好きで、日本語を日々勉強しています。

日本への訪問は、とても楽しく、驚きの連続でした。学校での授業内容は、オーストラリアと似ていました。印象に残っているのは琴を演奏したことで、奏でる音色が日本にいることを感じさせてくれました。また、ホームステイでは、これまでに学んだ日本語を使ってコミュニケーションできたことに感動しました。ずっとしてみたかった日本での生活を体験できたことは、とてもいい思い出になりました。
必ずまた日本を訪問して、もっと日本の文化を体験したいです。次回は、日本の礼儀作法をたくさん学んでから訪問したいと思いました。

◆INTERVIEW　インタビュー
一生忘れられない思い出に
ドロマーナ小学校　アンドリュー校長先生

今回の訪問で、私たちの生徒が日本で素晴らしい時間を過ごしたことは、間違いありません。行方市の小学校を訪れたことで、日本の日常生活について多くのことを学びました。この経験は、生徒たちのこれからの人生にとって、とてもよい影響を与えたことでしょう。訪問した生徒の多くが、これをきっかけとして、これからさらに日本語学習に情熱を持って取り組み続けていくことを願っています。
今回、私は日本の学校が、どのように運営されているかを見て、非常に驚きました。そして日本と比較して、オーストラリアの学校運営について、より深く考えるきっかけとなりました。
訪問させていただいた学校の皆さんには、私たちを温かく迎えてくださったことに、心から感謝します。伝統的な日本の遊びを教えていただいたり、一緒に昼食やさまざまな活動をしていただいたりしたことに感謝します。皆さんのおかげで、一生忘れられない素晴らしい思い出を作ることができました。本当にありがとうございました。

◆交流の経過

◆ドロマーナ小学校　多田尚子先生
オーストラリア在住。ドロマーナ小学校で日本語を教えています。当初に交流のきっかけを作ってくれた方です。

◇今回の交流プログラム(学校)で印象に残ったことは?
前回の2018年と変わらず、各学校でのおもてなしがとても盛大であったことと、生徒たちのエネルギーの高さが印象的でした。

◇学校訪問以外で印象に残ったことは?
ホームステイの一家族に同行する機会があり、日本人家族の普通の生活を体験することができました。バレーボールの試合に同行することになり、ご家族が力を入れて応援されている姿にとても感動しました。

◇前回と変わったことや、変わらないことは?
前回とは季節が違ったので、前に体験した芋掘りなどがなかったのが残念でした。変わらないことは、各学校でのアクティビティーの質の高さでした。

◇今後どのように交流をしていきたいですか?
今後もオンラインでの交流は続けて、2年に1回の行方市訪問も実現していきたいです。今回は、昼間だけの家庭訪問というホームステイでしたが、今後は宿泊での交流ができればと考えています。実際に準備から実施までにかかった期間は、ほぼ1年くらいです。その間、さまざまな方との間で調整していただいた教育委員会の職員の皆さんには、心より感謝しています。