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【特集】災害を防ぎ、災害に備える(1)

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長崎県

近年、台風や大雨による災害が激甚化・頻発化する中、今年1月に能登半島地震で甚大な被害が発生するなど、自然災害の脅威が身近に迫っています。
本県では、災害に強い長崎県を実現するため、「みんなで取り組む災害に強い長崎県づくり条例」を定め、県民・事業者・県・市町・防災機関がそれぞれの役割の中で、助け合いながら防災・減災対策を推進しています。

令和2年7月の梅雨前線豪雨では、県央地区を中心に甚大な被害を受け、特に大村市の佐奈河内川周辺では堤防決壊を伴う河川氾濫により、家屋浸水209戸、宅地61haが冠水するなどの大規模な被害が発生しました。県では、再度の被害を防ぐために改良復旧工事を進めています。

■被害を未然に防ぐために
◇土砂災害対策施設の整備
土砂災害による被害を未然に防止するため、土石流を防ぐ砂防堰堤(えんてい)やがけ崩れを防ぐ法面工などの施設を整備しています。

◇ダムの整備
新しいダムの整備に加え、既存ダムを有効活用した改造により機能強化などを図るダム再開発に先進的に取り組んでおり、これまで5基のダム再開発を行ってきました。現在、約80年前に水道専用ダムとして造られた浦上ダムに洪水対策機能を追加する再開発事業を実施しています。

■被害を減らすために
県では、施設整備により災害による被害を未然に防ぐとともに、市町と連携し、災害の危険箇所の周知や防災情報の発信など、災害時の住民の避難を支援する取り組みを行っています。

◆災害の危険のある箇所の公表・利用の推進
土石流やがけ崩れなどの土砂災害や河川の氾濫などから身を守るためには、あらかじめ身の回りの危険な場所を把握し、安全な場所に避難することが重要です。お住まいの地区が危険な場所になっていないか、県や市町のウェブサイトで事前に確認しておきましょう。

▽土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域
土砂災害が発生する恐れがある箇所を指定・公表しています。
土砂災害警戒区域:土砂災害発生時に生命または身体に危害が生じる恐れがある区域(黄色の範囲)
土砂災害特別警戒区域:警戒区域の中でも建築物に損壊が生じ、生命または身体に著しい危害が生じる恐れがある区域(赤線で囲んだ範囲)
※詳しくは本紙をご覧ください。

問合せ:県の砂防課
【電話】095-894-3076

▽洪水浸水想定区域
河川氾濫時に浸水する恐れがある箇所を指定・公表しています。
浸水想定区域:河川が氾濫した場合に、浸水の恐れがある区域(色付けしている範囲)。浸水した際に見込まれる水面から地面までの深さで色分けして表示している
※詳しくは本紙をご覧ください。

問合せ:県の河川課
【電話】095-823-3280

◆防災情報の発信
県のウェブサイトでは防災情報を随時発信しています。大雨や台風が接近した際など、お住まいの地域の防災情報をご確認ください。

▽長崎県防災ポータル
避難情報や避難所開設情報のほか、気象警報・注意報、ハザードマップなどが確認できます。

▽長崎県河川砂防情報システム(NAKSS(ナックス))
河川水位や雨量情報、土砂災害危険度情報、県が管理する河川監視カメラの画像などが確認できます。

◆避難情報の発令
集中豪雨や台風などで災害が発生する恐れがある場合、皆さんを災害から守り、被害拡大を防ぐため、各市町から避難情報が発令されます。避難情報が発令されたら速やかに適切な避難行動を取りましょう。

問合せ:県の防災企画課
【電話】095-895-2143

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