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健康テラス

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長崎県長与町

◆急性胃腸炎の話
森川内科クリニック 森川卓先生

急性胃腸炎は腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状で、日常的によくみられる疾患です。ウイルスが原因のものと細菌が原因のものがあります。
ウイルス性胃腸炎で最も多いのは皆さんもよくご存じのノロウイルスです。牡蠣などの二枚貝から感染することが多く潜伏期は2日くらいです。日曜日に家族でカキ焼をして火曜日頃に発症するケースがよくみられます。ウイルスですので抗生物質は効きません。対症療法で治療します。
それでは細菌性胃腸炎で最も多い原因菌は何でしょうか?答えは近年徐々に増加しているカンピロバクターという細菌です。鶏刺しや鶏のタタキなど生の鶏肉で感染することが多いです。焼肉で鶏肉が生焼けだったといわれる方もいます。潜伏期が1週間くらいと長いのが特徴です。感染してから発症するまでしばらくかかりますので、鶏肉を食べたことをよく覚えていません。私のほうからお尋ねして「そういえば食べた気が・・・」といわれる方が多いです。抗生物質が効きますので、鶏かなと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。
急性胃腸炎は病原性大腸菌O-157など重症化するものもあります。感染予防として食材は十分加熱してから食べるようにしましょう。

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