文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集「海ごみ」について考えよう

1/25

長崎県長与町

町とともに歴史を歩んできた長与川は波静かな大村湾にそそぎ、大村湾では、昔から美しい真珠を育んできました。現在は牡蠣の海面養殖やナマコ等の種苗放流がおこなわれています。

しかし、いま世界中の海では私たちの生活で使われているプラスチックなどのごみが海の環境を汚染し、さまざまな生き物に影響を与えています。長与町にとってかけがえのない長与川・大村湾を後世に引き継いでいくために私たちができることについて考えましょう。

「海ごみ」だから自分にはあまり関係ないと思っている方も多いのではないでしょうか。

実は海に漂着しているごみの約80%は陸域からのごみと言われています。

ごみ箱からあふれたごみや、ポイ捨てされたごみ、外に放置していたごみが風や雨により川に流れ、海へ流れて行ってしまうのです。
また、海ごみの中でも「プラスチックごみ」がもっとも多く、このまま増え続けると2050年には海のプラスチックごみは魚の量を上回ると予測されています。

太陽による紫外線劣化と波などの摩擦で細かく砕けて直径5mm以下となったものを「マイクロプラスチック」と呼びます。プラスチックはいくら細かくなっても自然界に残り続けます。
マイクロプラスチックには、元のプラスチック製品に含まれていた添加剤が残留するほか、海中の有害化学物質を吸着するという問題があります。
マイクロプラスチックを食べた小魚を大きな魚が食べるなど、食物連鎖で濃縮され、生態系への影響が懸念されています。

[海や川の未来のために私たちができることって何かな?]

◆長与川・大村湾を守るためにできること
▽ごみを放置しない、ポイ捨てをしない
家の外に置いていたものや放置していたごみが風で飛んでいき、川や海へ流れて行ってしまいます。普段から飛んでいきやすいものは外に置かない、台風前は家の中に入れる、などの対策をしましょう。
また、お出かけやキャンプなど屋外で出たごみは責任をもって持ち帰り、処分しましょう。
当たり前のことですが、ポイ捨ては絶対にしないでください。

▽マイボトルやマイバッグを使い、ごみを減らす
例えば
・マイバックを持参してレジ袋を買わない
・ペットボトルを買わずに水筒を持ち歩く
・詰め替え用の製品や、簡易包装の製品を選んで買う
・耐久性の高い製品を買い、買い替える機会を減らす。修理して長く大切に使う。

少し意識するだけでできることがたくさんあります。

▽ごみはルールを守って分別して出す
正しく分別をして、リサイクルできる資源を増やしましょう。
また、分別や出す曜日・時間は守ってください。分別が不十分な違反ごみや後出しのごみが残ったままになっていると、カラスや猫などがごみをあさってごみが散乱する原因になります。ルールを守ってゴミステーションをきれいに利用しましょう。

▽ゴミ拾いや清掃活動に参加する
身の回りのごみを拾いましょう。また、町民一斉清掃や川清掃など町内でイベントがあるときには家族やお友達と一緒に積極的に参加してみましょう。

■長与町で実施している清掃活動
▽町民一斉清掃
毎年6月に実施。町民の皆さまにご協力いただき、道路・公園等のゴミ拾いや除草等を行っています。今年度は約8,000人の方にご参加いただきました。

▽大村湾沿岸の清掃活動・大村湾一斉清掃
大村湾漁協、農船会、長与港使用者の皆さんにご協力いただき、湾内の流木や空き缶、ペットボトル、プラスチックごみなどの回収および清掃を随時行っています。また、毎年7月には大村湾一斉清掃を行っています。(※令和6年度は雨天のため中止)

▽長与川清掃
長与川まつりの日に町民の皆さまにご協力いただき、川清掃を行っています。
※令和6年度は8月18日(日)に実施予定です。

▽清掃ボランティアキャンペーン
令和4年度から期間中に長与川・大村湾沿岸の清掃ボランティアをした方へオリジナルタオルをプレゼントするキャンペーンを実施しています。昨年は88名の方が清掃ボランティアにご参加いただきました。今年度の実施については、後日HP・SNS等でお知らせします。

皆さんもできることから少しずつ海を守る取り組みを始めてみませんか?

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU