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特集 平和で安全な町~核兵器の廃絶を願って~(1)

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長崎県長与町

1945年(昭和20年)8月9日11時2分、長崎に一発の原子爆弾が投下され、多くの生命、財産が奪われました。被爆から79年が経った今なお、地球上には1万2,500発近くの核兵器が存在しています。
二度とこのような惨禍が繰り返されないよう、長与町では平和な世界の実現を願って様々な平和事業を行っています。

■平和のつどい
毎年8月9日に開催しています。子どもたちによる平和のメッセージ発信、平和宣言などを行い、原爆犠牲者の慰霊と恒久平和を願います。

◆平和のメッセージ
79年前、この長崎に一発の原子爆弾が落とされました。
辺りは黒一色に染まり、赤い炎に包まれました。
亡くなった方々、被爆した方々の苦しみは、今も続いています。

私たちは、戦争を知らない世代です。
体験したことはなくても、戦争の悲惨さ、平和の大切さを伝えていくことは、今、生きている私たちにしかできないことです。

平和とは、何でしょうか。

戦争や紛争などのもめごとや心配がなく、世の中が穏やかな状態にあること、幸せを感じながら生活できることです。

私の幸せは、家族や友達と一緒に生きることです。
大声で笑ったり、時にはけんかをしたりしながら、一緒につらいことを乗り超え、仲よく過ごしていくことです。
そのためには、自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちをしっかりと受け止めることが大切だと思います。

ぼくの幸せは、当たり前のように学習し、当たり前のように遊び、当たり前のようにご飯を食べ、当たり前のように明日が来ることです。
でも、世界には、僕たちにとって当たり前のことが当たり前にできない人がいるのです。
平和だから学習や遊ぶことができ、ご飯も食べ、明日が来るのです。
そんな平和に感謝して生きることが大切だと思います。

お互いの気持ちを理解することや、心から笑顔で接することを大切にして、身の回りにあるいじめや差別を無くしていきたいです。この私たちの決意も、平和な世の中をつくる力になると信じています。

戦争や原爆で亡くなった子供たちがかなえられなかった夢を、私たちが受け継ぎ、自分の夢や目標に向かって努力していきます。
平和を愛し、次の世代へつなぐことが、今生きている私たちの役目です。
この平和のメッセージを私たちの誓いとして、洗切小学校、そして、この長与町から広めていきます。

令和6年8月9日 児童代表 洗切小学校6年

◆平和宣言
79年前の8月9日。
私たちのふるさと、長崎で起きたことを決して忘れてはいけません。
原子爆弾は一瞬にして長崎の街を焼き尽くし、たくさんの人や生き物の命を奪いました。
その後、平和を祈りどんなに辛くても、苦しくても生き抜いた人々がいたからこそ今の私たちがあるのです。
豊かな自然、心が安らぐ家庭、みんなが楽しく過ごせ、充実した学習ができる学校。
そんな故郷で私たちは生きています。
祖先から受け継いだ、かけがえのないこの平和なふるさとを自分たちで守ろうとする強い意志を私たちは持たなければならないのです。
近年、世界各国では戦争が続いており、多くの人々が家族や友人を失い、家屋を破壊され、平和な生活を奪われています。
戦争は、人間が起こすもの。
いじめや差別、無関心、価値観の違いで争いが生まれます。世界では、命を奪う戦争や暴力が絶えることなく続けられ、今、このときも多くの命が奪われ、心や体が傷つけられています。

あなたの心の中は、今、平和ですか。

平和の本当の意味を仲間とともに考え続けるために、唯一の被爆国である日本に住む自分たちにできることを見つけ、行動していくことを今日、長崎原爆の日に誓います。

一、互いに認め合い、戦争ゼロの世界を作っていきます。
一、一人一人の意見を尊重し、みんな平等に接します。
一、ダメなことはダメとはっきり一人一人が言えるようになります。
一、世界は一つです。たくさんの国とつながり平和に過ごせることに感謝します。
一、過去の出来事を忘れず、平和について学び、実現する方法を考え続けます。

2024年8月9日 長与町立長与中学校生徒一同

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