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[特集]これまでもこれからも 愛され続けるグラバー園(1)

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長崎県長崎市

■長崎のランドマーク
多くの市民や観光客が訪れるグラバー園。1974年9月4日に開園してから今年で50周年を迎えます。この50年間、国内外から約8千9百万人以上が訪れました。最近ではドラマのロケ地に使われるなど市内外へその魅力が広がっています。
今回は、そんな愛されるグラバー園の魅力をたっぷりと紹介します。

■見どころ満載
園内には国指定重要文化財の旧グラバー住宅や旧オルト住宅、旧リンガー住宅があり、建てられた当時の場所で公開されています。また、旧ウォーカー住宅や旧自由亭など市内に点在していた6つの明治期の洋館も移築し、保存公開をしています。
居留地時代に長崎で生きた外国人の暮らしぶりが垣間見える園内。四季折々の花々が咲き誇る、自然あふれた空間も楽しめます。
また、夜には世界新三大夜景に認定された長崎の夜景を一望できる人気のスポットとなっています。

■園内の散策ポイント
園内の建物は屋根には瓦が使われていて部屋の中には暖炉があるなど、和洋折衷な造りが見どころです。他にも、西洋料理店だった旧自由亭や居留地の学校だった旧スチイル記念学校など、住宅以外の用途で使われた洋館も見ごたえがあります。
園内にはハートの形をした石が3つあります。場所のヒントは園内マップにあるそうです。ぜひ探して見てください。

■そこに暮らした偉人
グラバー園と言えば、トーマス・ブレイク・グラバーです。彼は25歳の時に旧グラバー住宅を建てました。
グラバーは明治時代に日本の近代化に貢献した人物です。例えば、現在のみなとメディカルセンター付近で、日本初の蒸気機関車の公開運転を行いました。ほかにも薩摩藩と共に蒸気機関の動力を使って大型船を引き上げて修船を行う「小菅修船場」を建設したり、佐賀藩と共同で蒸気の動力を利用した西洋式炭坑「高島炭坑」を開発したりしました。

■千年先まで美しく
旧グラバー住宅は2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして世界遺産に登録されました。グラバーが日本の近代化に貢献した人物として、世界に認められた瞬間でした。
年間約100万人が訪れるグラバー園。建物各所に劣化が見られ、耐震性の観点からも補強が必要な状態のものもあります。今後も貴重な建物を安全に公開し、未来につないでいくために保存修理工事は欠かせません。
旧グラバー住宅は2021年に工事を完了し、室内の展示も新しくなりました。過去の写真を参考に当時を再現した部屋はおすすめポイントです。また、室内では最新の研究に基づいたグラバーや倉場富三郎の偉業を、パネルや映像で見ることができます。
現在工事中の旧長崎地方裁判所長官舎は9月に、旧オルト住宅は来年11月に完成予定です。こちらの展示内容もリニューアルします。保存修理工事見学会も開催されるそうなので、貴重な瞬間を見に行ってみてはいかが。

■これまでの歩み
1863年 グラバー邸建築
1958年 長崎市、グラバー邸を一般公開
1961年 グラバー邸が国の重要文化財に指定
1974年 9月4日「グラバー園」開園
1990年 「長崎旅博覧会」のメイン会場の1つとなる
2006年 「長崎さるく博」の拠点会場となる
2013年 旧グラバー住宅築150周年
2015年 旧グラバー住宅が世界遺産へ登録決定
2024年 開園50周年を迎える

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