■平成新山と仁田峠
平成新山は、平成噴火の際にできた溶岩ドームで、国の天然記念物に指定されています。平成噴火とは雲仙普賢岳が「島原大変」と呼ばれる寛政4(1792)年の噴火後、198年間の休止期間を経て、平成2(1990)年11月17日から平成7(1995)年2月まで続いた噴火活動のことです。平成3(1991)年2月の噴火で、麓の島原市や南島原市深江町に大量の降灰をもたらし、農業・観光・市民生活などに多大な被害を与えました。同年5月には、普賢岳の地獄跡火口から溶岩ドームが出現し、地下からマグマが供給されて成長を続けました。
普賢岳の山頂近くに盛り上がった溶岩ドームは、平成8(1996)年に「平成新山」と命名され、雲仙の仁田峠にある2つの展望所からは、平成新山を間近に観察できます。特に第二展望所からは平成新山に加え、眼下には扇状地や深江断層・布津断層がつくった崖、また、火山の麓で暮らす人々の営みが観察できる風景が広がります。
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(小浜温泉街が紫色に染まるかも…?)~
日時:6月1日(土)午前10時~正午
(受付開始午前9時30分~)
※雨天の場合、延期する可能性あり。
集合場所:「ほっとふっと105」蒸し釜前
(小浜町北本町)
参加費:500円(ジオスイーツ代など含む)
定員:20名
協力:島原半島ユネスコ世界ジオパーク認定ジオガイド“小浜ジオーズ”
締切:5月17日(金)
申し込み:氏名、住所、性別、生年月日、電話番号を記載したメールまたは電話にてお申込みください。
問合せ:島原半島ジオパーク協議会事務局
【電話】0957-65-5540
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