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《特集》平和を学ぶ

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長崎県雲仙市

終戦から79年目の夏
悲しい出来事を知る世代から
戦争を知らない子どもたちへ
恒久平和を願い
今、語り継ごう

雲仙市内で起きた空襲や、各地に残る戦争遺構などについて学ぶ「ふるさと平和学習」が、6月3日〜7月5日、市内の小学校16校でありました。
この学習は、自分たちが暮らすまちで起こった戦災や、戦争にまつわる歴史についてしっかり学んでもらおうと、市教育委員会が令和3年度から取り組んでいます。
このうち、愛野小では6月18日に行われ、児童たちは市内の戦災をまとめたテキストを使って学び、当時の様子を知る住民のインタビュー動画を視聴しました。子どもたちは、同級生が目の前で亡くなったつらさや、行動を制限され、勉強したり遊んだりする自由な時間がなかった苦難など、戦争体験者の生の声に真剣に耳を傾けながら、戦争の恐ろしさを感じていました。
グループ学習では、講話の中から印象に残った新聞記事を1つ選び、テーマを決定。この学習で学んだことや感じたこと、平和のために今自分たちができることなどについて話し合い、発表しました。
児童たちは、平和で穏やかな現代の生活に改めて感謝しつつ、戦争の悲惨さを後世に語り継いでいくことや、平和への誓いを胸に刻みました。

『伝える』
○ふるさと平和パネル展
戦争遺品も特別展示
期間:8月30日(金)まで
午前9時~午後10時(最終日は午後5時まで)
会場:吾妻町ふるさと会館ロビー
戦災の記録を学び、平和の大切さを感じてもらうため、ナガサキピースミュージアムの協力でふるさと平和パネル展を行っています。(長崎原爆展も同時開催)
また、森下寅松氏(南串山町在住)が収集し、大切に保管されている戦争遺品(日の丸への寄せ書き、千人針、進軍ラッパなど)も特別展示しています。

『祈る』
○恒久平和を願い黙とうを
原爆死没者、戦没者の慰霊と恒久平和を祈念するため、サイレンを鳴らします。黙とうにご協力ください。
〈広島原爆の日〉
日時:8月6日(火)午前8時15分
〈長崎原爆の日〉
日時:8月9日(金)午前11時2分
〈終戦の日〉
日時:8月15日(木)正午

問合せ:地域づくり推進課
【電話】0957-47-7805

『募る』
○戦争・被爆に関する体験を募集します
戦後79年が経過し、戦争、被爆の経験が年々風化しつつある中、その貴重な体験を次世代に引き継ぎ、平和の大切さを広く伝えるため、戦争・被爆体験記を募集します。
応募された体験記は、雲仙市の平和啓発のために使用します(原則、返却しません。)。
対象者:戦争時に雲仙市内在住・在勤・在学だった人
募集内容:原爆による被爆体験、戦争体験など
詳細については
・地域づくり推進課
【電話】0957-47-7805
または雲仙市ホームページをご覧ください。

◆平和への祈り―愛野小6年生「平和学習を終えて」
▽樫本 陽香(かしもと はるか)さん
「愛野空襲」という言葉は聞いたことはあったけれど、愛野小の児童14人が亡くなり、18人がけがしたと聞いて驚き、当たり前のように通っている学校で悲しい出来事があったという事実を学びました。

▽田平 一颯(たびら いぶき)さん
天皇陛下からの大切な旗を持っていたのに、悪天候とエンジンの不調で9人が亡くなったことを聞いて、とても残念でした。戦争なんてなければ、9人を含め他の人の命も助かったのに、と思いました。

▽鬼塚 和奏(おにづか わかな)さん
動画で田中初代さんは「終戦が半年早ければ、原爆が投下されずに済んだのに」と語っていたので、命の大切さがよく分かりました。田中さんのお父さんは、娘の入学式を楽しみにしていたので、本人と同じくとてもショックを受けたと思います。

▽髙木 諒大(たかき りょうた)さん
「愛野空襲」では学校に130人以上の児童がいたけれど、朝から空襲警報が鳴って、怖いと感じたと思う。14人が亡くなって、18人がけがしたことは、友達も家族も悲しかっただろうなと思いました。

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