[特集]家庭と給食でつなげる食育​(2)

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■朝ごはんを食べて元気に一日をスタートしよう!
◆子どもたちの食生活の現状は…
身長がぐんぐん伸びて、体重がどんどん増える子どもたちにとって、学校給食だけでなく家庭での朝食も成長に欠かせない大切な食事です。朝食を食べる人の割合が減ってきている昨今、上田市の子どもたちも10年前と比較すると朝食を食べている割合が減っています。
食べない理由にも変化がありました。「お腹が空いていなかった」「寝ていたかった」「用意・食べるものがなかった」「体重が気になるから」などが10年前より増えていました。夜型の生活リズムや、社会情勢の変化などが影響していると考えられます。

◆朝ごはんを食べるメリット
・頭が目覚める!
日中の集中力や記憶力が高まり、学校生活で学びの多い子どもたちにとって、大切な脳のエネルギーになります。
・内臓が目覚める!
小腸や大腸が動き、朝の排便につながります。
・体が目覚める!
脳や腸にスイッチが入り、生活リズムが整います。

◆令和4年度長野県児童生徒の食に関する実態調査結果(上田市小学5年生の場合)
▽朝食は食べていますか?

▽朝食を食べない理由

◆QandA　保護者の声より
「朝食を食べることは大切。でも朝は忙しい!どうしたらいいの?」
Q.毎日パターン化して同じものになってしまってもいいの?
A.忙しい朝は食べ慣れているものが一番!筋肉や骨になるたんぱく質は卵や納豆、ソーセージで、体の調子を整えてくれる野菜は全部汁物にするなど、そのままで食べられるものや早く火が通るものがおすすめです。
エネルギーになる主食もパターン化しているほうが、用意する人も食べる人も負担にならなくていいですね。

Q.野菜を出しても食べてくれない。野菜不足になってしまう。
そんな時は汁物がおすすめ。汁物になっていると野菜も食べやすくなります。冷蔵庫の余り野菜でみそ汁やスープを作っても良いですし、インスタントスープでも野菜たっぷりの商品が出ています。
野菜から摂れる栄養はビタミンや食物繊維なので、代わりに果物でも良いですね。
みかんなどの柑橘類はビタミンCが、リンゴは食物繊維が豊富ですよ。

Q.時間がないので1品料理になってしまう
A.パンなど1品だけになってしまう場合は、手間のかからない乳製品や果物を足してみましょう。

◆とにかく時間がない時に!短時間でできる簡単給食レシピを紹介します!
▽にんじんしりしり
しりしりとは沖縄の言葉で千切りのことです
[作り方]
(1)にんじんをよく洗い、ピーラーで帯状にひく。
(2)小ネギは小口切りにする。
(3)にんじん、もやしをごま油で炒める。
(4)ツナフレークを加えさらに炒める。
(5)調味料で味を整え、仕上げにかつお節、ごま、小ネギを散らす。
[材料](5人分)
ごま油：小さじ1
にんじん：1本
もやし：1袋
ツナフレーク：1缶
しょうゆ：大さじ2分の1
しお：適量
こしょう：適量
かつお節：5g
ごま：適量
小ネギ：15g

エネルギー：41kcal
たんぱく質：3.3g
脂質：1.7g
食塩相当量：0.4g

▽スタミナ納豆
[作り方]
(1)ごま油でしょうが、にんにく、鶏ひき肉、長ネギを炒め、Aの調味料で味付けをし粗熱をとる。
(2)ひきわり納豆にBの調味料で味付けをする(パックに入っている小袋調味料も可)。
(3)(1)と(2)をあわせてできあがり。
[材料](5人分)
ごま油：小さじ1
しょうが：6g
にんにく：6g
鶏ひき肉：150g
長ネギ：1本
(A)しょうゆ：小さじ1
(A)上白糖：小さじ1
(A)酒：小さじ1
(A)ラー油：1.5g
ひきわり納豆：40gパック3つ
(B)しょうゆ：小さじ1
(B)ごま油：小さじ1AB

エネルギー：124kcal
たんぱく質：8.9g
脂質：8.3g
食塩相当量：0.1g

◆ちょっぴりがんばると後々楽レシピ
▽たまご1パックを煮卵に!ゆで卵のめんつゆ漬け
卵を半熟にするときは、沸騰したお湯に8分茹でます。
ゆで卵の殻をむいて、煮立てた麺つゆに入れて、時々転がしながら、2～3時間漬けます。冷蔵庫で2～3日保存できます。

▽パスタソースを使ってキノコの常備菜!!
買ってきたキノコを全て使い切り!!
オリーブオイルで炒めたら、市販のパスタソースで味付けするだけ。
サラダやお弁当の一品に。おススメはオイル系パスタソースです。

▽今年豊作のレンコンを使って一品
レンコンをたたき割ってきんぴらにしてもよし、スライスしたレンコンを茹でてすし酢に漬けたり、梅干しであえてもよし。
今年は水温上昇によりレンコンが大きく育ち豊作です!

▽丸ごと買った白菜、キャベツは買ったらすぐに半分消費!
白菜やキャベツの半分をくし形に4等分し、鍋へ入れて、コンソメスープのもとで煮るだけ。
ウィンナーやベーコンを入れるとボリュームアップ!

食べることは生きること。友だちや家族との会話を楽しみながら食べるのは、生きる上でとても大切なことです。家庭で、給食で食べたものが身体を作り、食べる楽しみが心を育むことで、子どもたちは心身ともに成長していきます。
市は、子どもたちの成長に欠かせない給食を、これからも大切に作り続けるとともに、健康な食生活について情報発信していきます。

問合せ：学校保健給食課
【電話】23・5173