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自治体の皆さまへ

特集 9月10日は下水道の日(1)

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長野県中野市 クリエイティブ・コモンズ

私たちが家庭で使って汚れた水(汚水)は、家の下にある排水管を通って下水道管に流れていき、下水処理場に運ばれていきます。
下水道が整備されることで汚水が直接まちに流れなくなるため、まちが清潔に保たれ、ハエ・蚊などの害虫や悪臭の発生も防ぐことができます。

1日に流す汚水の量:1人当たり250L=バスタブ約1杯分

■中野市にある下水処理施設
○公共下水道
中野浄化管理センター
長嶺浄化管理センター

○特定環境保全公共下水道
高丘浄化管理センター
上今井浄化管理センター

○農業集落排水
長丘集落排水処理場(ナピア長丘)
平岡集落排水処理場(ナピア平岡)
科野集落排水処理場(ナピア科野)
大俣集落排水処理場(ナピア大俣)
倭集落排水処理場(ナピア倭)
毛野川集落排水処理場
永江集落排水処理場
豊田集落排水処理場

○堆肥化施設
平岡堆肥化施設

中野市の下水道水洗化率:89.6%(2024年3月末現在)
※処理区域内で、実際に下水道を使用している人口の割合。

■汚水処理
(1)沈殿池
各家庭から出た汚水は道路に埋設した汚水管を通り浄化管理センターに運ばれます。ここでは、排水内の砂や大きなごみを沈めて取り除きます。汚水管によって地下深くに到達した汚水を、地上の処理施設までポンプの力で揚水します。

(2)最初沈殿池
ここは沈殿池で取り除くことができなかった細かい汚れや泥などを沈殿させるための池です。
ゆっくり汚水を流し、重い汚泥と上澄み水に分離させます。ここで取り除かれた汚泥は生汚泥と呼ばれ、濃縮槽へ運ばれます。

(3)エアレーションタンク
汚れ(有機物)を好む微生物と汚水をかき混ぜます。微生物が汚水中の有機物を食べて増殖し、ほかの有機物を吸着して水を浄化します。微生物は空気を送り込むことで働きが活発になるので、空気量の管理が重要です。

(4)最終沈殿池
ほかの有機物を吸着した汚泥は、塊状になり水より重くなります。
それを沈殿させ、上澄みのきれいな水を取り出します。沈殿した汚泥の一部はエアレーションタンクへ、残りは余剰汚泥と呼ばれ濃縮槽へ運ばれ処理されます。

(5)塩素混和池
最終沈殿池から流れてきた処理水を殺菌、消毒します。この処理水はすでにきれいな水になっていますが、ここでより安全な水にするため、人の目に見えない細菌を滅菌します。この設備が排水処理の最終工程です。

○川へ放流
きれいで安全な水が篠井川に流され、千曲川へ合流します。篠井川に流す水は、毎日水質のチェックが行われています。
→管理室

■汚泥処理
(6)濃縮槽
最初沈殿池と最終沈殿池から出た汚泥は水分量が多いため、ここで水分量を減らし、汚泥の濃度を高めます。

(7)汚泥脱水施設
汚泥を処分するに当たり、取り扱いが容易な硬さにするため、圧力を加えて水分を減らします。

○堆肥化
脱水した汚泥は搬出され、「汚泥肥料」に生まれ変わり、再利用されています。

■中野浄化管理センター
中野市にはいくつかの浄化施設がありますが、今回は、最も処理量の多い中野浄化管理センターについて紹介します。
この施設は各家庭から排出される汚水をさまざまな工程で処理し、安全できれいな水を篠井川へ流しています。また、汚水に含まれる汚泥も脱水処理を行い減量します。処理した汚泥は堆肥として有効的に活用しています。
ここではおおむね7つの段階で汚水や汚泥が処理されている過程を見ていきましょう。

所在地:江部511
供用開始:1985年11月
敷地面積:31,600平方メートル
処理方法:標準活性汚泥法
処理能力:14,800立方メートル/日

■正しく使おう下水道
○下水道は、便利なゴミ箱ではありません
下水道管に異物が詰まると汚水が流れなくなり、キッチンやトイレ、お風呂に汚水が逆流し使用できなくなります。

生ゴミ・食用油:排水管や下水道管が詰まる恐れがあります。料理で使った油は新聞紙や古い布で吸い取り、燃えるごみで処分しましょう。
熱湯:排水管に高温に弱い材質が使われている場合、変形する恐れがあります。熱湯は冷ましてから流しましょう。
不織布:掃除用シートや体拭きシート、ウェットティッシュなどの詰まりが多発しています。不織布は水に溶けにくいため、燃えるごみで処分しましょう。
灯油:石油ストーブに残った灯油などは絶対に流さないでください。こぼした灯油などを拭き取った布などの洗濯水も流さないでください。

下水道のために、約束だよ!

問合せ:上下水道課
【電話】22-2111(内線280)

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