■原一馬(はらかずま)
▽都市計画税の公平性と課税している用途地域の農業用水路について
問:原一馬議員…一部の地域への課税に対する公平性は。
答:市長…合併協議や事業の必要性から公平性はある。
問:原一馬議員…水路改修など、農地でも課税している地域の整備について。
答:市長…道路に沿った水路の改修は建設部、その他は農林部が対応する。大規模な改修も必要となるので、補助制度の研究とともに国県への要望を検討していく。
▽現在工事が止まっている伊那バイパスの早期開通を
問:原一馬議員…今後の見通しについて。
答:市長…伊那バイパスの雨水排水対策を地元へ説明し、承諾が得られれば、前原から上の原の工区の工事を進める予定。
▽産業用地取得5ha目安の見直しについて
問:原一馬議員…産業立地事業の成果、用地取得目安の見直しは。
答:市長…伊那インター工業団地は、JR東海の負担によるリニア工事発生土など50万立方メートルを受け入れ造成、完売している。誘致した40の企業の固定資産税、法人税など納税累計は53億円、設備投資額累計397億円。東原工業団地は、着工前の区画も全て予約済みとなり、売地がない状態。企業用地の大規模化や迅速な用地提供の要請に対応するため、土地取得基金とともに見直しが必要。
■宮原英幸(みやはらひでゆき)
▽災害時の法的対応の課題について
問:宮原英幸議員…被災者への、特に被災後の法的支援体制はどうか。
答:市長…県弁護士会と災害時応援協定を結んでおり、無料相談などを行う。災害時応援協定締結団体などと打ち合わせを行い、ワンストップ窓口充実を目指している。掌握した個別ニーズから被災者台帳を作成、多職種と連携し、適切な支援を継続的に行う体制を構築したい。税の減免などの支援情報は行政側から手を伸ばし、提供を進める。
▽伊那市景観計画に関する屋外広告物条例について
問:宮原英幸議員…景観計画や市内景観形成住民協定は10年以上が経過し、見直しが必要ではないか。また、これまでに罰則の適用はあるか。
答:市長…これまでに罰則適用案件はない。景観形成は息の長い取組みであり、見直しは考えていない。良好な景観に対する啓発を進めながら、景観協議会などと課題を検討していく。
▽高齢者等暮らしいきいき応援券について
問:宮原英幸議員…配布までの空白期間の縮小はできないか。
答:市長…要件では4月1日を基準としているが、慎重な確認と作業効率も研究し、1日でも早く届けられるよう工夫を重ねていく。
■吉田浩之(よしだひろゆき)
▽保育園運営について
問:吉田浩之議員…園児数に対する正規の保育士の割合はどれくらいか。
答:市長…保育士1人当たり14・6人、19市中17位である。
問:吉田浩之議員…正規保育士の採用状況はどのようになっているか。また採用のためにどう工夫しているか。
答:市長…退職者数を上回る採用を予定している。保育士養成学校への訪問や、対面やオンラインでの個別ガイダンスなどを行っている。
問:吉田浩之議員…8園で実施している土曜保育は、利用者数が少ない園の見直しをしたらどうか。
答:市長…子ども・子育て審議会での意見を聞き、見直しの検討をしていきたい。
問:吉田浩之議員…少子化が進む中、公立保育園の配置について見直しが必要ではないか。
答:市長…庁内検討組織を立ち上げ、入園児童数の動向や地域の特性など多角的に研究し、課題を整理した上で、総合的に判断していきたい。
問:吉田浩之議員…「こども誰でも通園制度」の取組みと課題は何か。
答:市長…実施に向け、研究の段階。実施には新たに保育士6名が必要になる。私立保育園の意向も確認しながら進めていく。
問:吉田浩之議員…山寺区、御園区には民間の施設がいくつもあるため、竜北保育園を廃止し、小鳩園を新たに整備したらどうか。
答:市長…市内保育園の配置の見直しの中で、民間保育施設とのバランスや施設の老朽化などの状況を踏まえ、竜北保育園や小鳩園の在り方を検討していく。
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