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自治体の皆さまへ

地域課題の解決に向けて 新しい技術の活用

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長野県伊那市

市では、誰ひとり取り残さない伊那市の実現に向けて「第2期伊那市新産業推進ビジョン」を策定し、新産業技術を活用した取り組みを行っています。高齢化や担い手不足などの地域課題や新たな産業の創出、IoT活用等に向けた人材育成により伊那市を活性化するため、福祉、教育、農林業、工業、自然環境など幅広い分野で横断的に事業を行っています。それぞれの事業は、国のデジタル化推進の補助金・交付金等を使って市の財政的負担を軽減し、効果的に進めています。今回はその取り組みの一部をご紹介します。

■[attention]モバイルクリニック
オンライン診療のための専用車両「INAヘルスモビリティ」に看護師が乗り、高齢者など通院が困難な方の自宅近くへ出向き、車内でビデオ通話を使用したオンライン診療を行います。搭載する医療機器を拡充することで、眼科検診や妊産婦健診など、診療の幅が広がっています。

■[attention]いーな電子@連絡帳
患者・サービス利用者を支援する医療機関・介護事業所の支援者が患者や家族の支援に必要な情報の共有を図るシステムです。本人の同意のうえ支援者が伝えたい情報を共有することで、その時々の状況にあった適切な対応を受けることが可能になり、安心して伊那市で暮らし続けることにつながります。

■[attention]ゆうあいマーケット
地域のお店にある500品目以上の商品を、ケーブルテレビを使って注文し、ドローンや集落支援員が自宅まで商品を届けてくれる買い物サービス「ゆうあいマーケット」を実施しています。利用料は月額1,000円で、午前11時までに注文すると、その日のうちに自宅へ届けられます。

■[attention]ぐるっとタクシー・市街地デジタルタクシー
高齢者や免許返納者などの移動手段を確保するため、AIが自動配車する乗り合いタクシー「ぐるっとタクシー」を運行しています。令和5年度からは市街地にお住まいの方が市街地で利用できる「市街地デジタルタクシー」の運行も始まりました。

■[attention]ICT教育
小中学生全員にiPadを1台ずつ配布し、カメラ機能を使った記録や学習用アプリの活用による個別最適な学びが進められています。また感染症対応などの際にはオンラインにより、自宅からでも授業を受けることが可能となりました。こうしたICTを活用した取り組みは子どもたち1人1人が、「Society5.0」と呼ばれるデジタル活用の新時代を生き抜くうえで必要な力を付けていくことに繋がっています。

●カメラ機能の活用
例えば体育の授業では、自分の動きをカメラで撮影して、見本の動きとの違いや改善点を見つけています。

●授業支援システム「schoolTakt」
課題に対する自分の考えを入力したり、クラスメイトの意見を見て考えを深めたりすることができます。

▽保育園でもICTシステムを活用!
ICTシステム「コドモン」を導入したことにより、リアルタイムでの登降園状況の把握ができ、保護者はスマートフォンで欠席報告、おたよりの受信などができるようになりました。

■[attention]スマート農業・スマート林業
農業分野では、農業用機械の自動運行や肥料・農薬等の自動散布、GPS(全地球測位システム)やインターネット(クラウド)を介したデータ活用型の営農管理導入などに取り組んでいます。これらの取り組みをとおして、高齢化に伴う担い手不足の解消や遊休荒廃農地の縮減を図り、「儲かる農業」の実現を目指しています。
林業分野では、ドローンを使ってどのような木がどれくらいあるのか把握する森林調査や松くい虫被害の早期発見に取り組んでいます。今後、信州大学と連携してドローンを使った山の境界調査なども検討しています。

■[attention]もーば・モバCoも活躍中!
自宅近くで行政サービスや市役所とのオンライン相談をお手伝いするモバイル市役所「もーば」、公民館イベントを体験することができるモバイル公民館「モバCo」が運行中です。2月から、自宅近くの公民館等を回る巡回運行も予定していますので、ぜひご利用ください!
・もーば
・モバCo

■[attention]無人VTOL機を使った物資輸送
現在有人ヘリコプターを使って行われている山小屋への物資輸送は、パイロット不足などの課題があります。その課題を解決するために、無人VTOL垂直離着陸機の活用を検討しています。令和8年度の事業化を目指し、来年度から山岳地域での実証が始まります。

◆体の動きを補助して暮らしやすく
生き生きとした暮らしの実現に向けた新産業技術の活用にも取り組んでいます。それぞれ体験プログラムがありますので、参加ご希望の方は企画政策課までお問い合わせください。

▽排尿のタイミングをお知らせ
排泄予測デバイス「D free(R)」を装着することで、トイレのタイミングをスマートデバイスで見ることができます。事前に排泄のタイミングがわかるので、トレイの心配がなくなり、外出を楽しむことができます。

▽体の動きをサポート
装着した人の体を動かそうとする意思を読み取り、体の動きを補助する装着型サイボーグ「HAL(R)」を使って、運動プログラムを行うことで、効率的な体の動かし方を覚えることができ、生活動作の改善が期待できます。

問合せ:企画政策課 新産業技術推進係

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