■髙橋姿(たかはしすがた)
▽フィンランド教育視察について
問:髙橋姿議員…フィンランド教育視察の重点は。
答:市長…森林教育、理解するまで繰り返し教える教育、今後の交流も視野に入れたい。予算面の決定は、今後内容を精査して行いたい。
問:髙橋姿議員…インクルーシブ教育について、保育園と児童発達支援、学童と放課後デイの併設型支援が昨年末から制度上可能になった。発達障害児などに専門的な職員を配置でき、費用面でもメリットがある。行政として取り組む考えは。
答:市長…現時点ではそれぞれの施設が機能しており、市が一体的に行うことは現段階では必要ないのではないかと考えている。
問:髙橋姿議員…新たな居場所としてフリースクールの必要性と今後の支援は。
答:
・市長…学びの選択肢の一つ。極めて重要。運営が厳しいとも聞いている。独自の補助金で支援している。
・教育長…学校現場では、支援内容の把握ができていない。信州型の基準ができれば保護者にも伝えやすくなる。学校と支援や情報の連携が必要。
問:髙橋姿議員…世界一の図書館を見学してきたと聞いた。伊那市立図書館も子どもから高齢者までの居場所としての機能を更に高めてほしい。
答:市長…音楽や映像、工作室などの新しい機能を持ち、楽しく過ごせる機能を持った新しい形の図書館を見てきた。新しい機能を持たせるのは大賛成だ。
■飯島光豊(いいじまみつとよ)
▽国道、県道、市道における通学路及び生活道路の安全対策について
問:飯島光豊議員…国道沢渡交差点横断歩道を移設し、犬田切橋に歩道を。
答:建設部長…県警が信号機と横断歩道の移動を今年度行う。
問:飯島光豊議員…東春近のみやま坂など、危険な通学路についての市の認識は。
答:市長…自転車通行帯設置や滞留確保など、県と検討を進める。
▽自衛隊への個人情報の提供からの除外申請について
問:飯島光豊議員…市は、自衛隊に市民の個人情報を自衛隊員適齢者名簿として、市民に周知せず提供しているが、義務かそれとも義務ではないか。
答:危機管理監…義務ではないと考える。
問:飯島光豊議員…個人情報を提供されたくない人の「除外申請制度」を実施する来年度まで、あと数か月。申請受付のスケジュールは。
答:危機管理監…来年度からの実施に向け検討し、周知したい。
問:飯島光豊議員…県内の塩尻市は「除外申請」受付期間を4か月取り、電子申請も行っている。市は周知のチラシを作成し配布を。
答:危機管理監…周知方法の一つとして参考に検討をしている。
問:飯島光豊議員…事前に議会に報告を。市長検討して
答:市長…検討して、臨時議会などで事前に報告したいと考える。
■髙橋明星(たかはしめいせい)
▽これからの伊那市の教育について
問:髙橋明星議員…伊那市には「こども主体」の、こどもの自主性を重んじた教育への理解がある。しかし、「こども主体」の教育や「一人のこどもも取り残さない教育」を行うにはマンパワーが必要。国が動かなくても伊那市独自の教育として、教育予算の増額、補助員の更なる配置は難しいか。また、フィンランドで見てこられた教育をどのようにフィードバックすることが可能であるのか。
答:市長…旧高遠の進徳館の教えである「実学」は、フィンランド教育と合致するところも多い。共通項を確認しながら教育現場で実践していくのが良いと思う。フィンランドは森と共に生き、森の中から学びを得ている。伊那市は自然の中で自ら学ぶカリキュラムを行っている。赤ちゃんから大学まで一貫して見ていく社会、地域を作っていくのが理想。
教育にかかる予算は惜しまないのが伊那市の教育現場のスタイル。必要なものはしっかりかけて、教育現場を充実させる。伊那市は伊那市の路線でしっかりとした教育の在りようを作り上げていく。
■伊藤(いとう)のり子(こ)
▽男性の育児休業と子育て女性の所得向上について
問:伊藤のり子議員…未婚男女の子どもを持つ意欲が低下し、女性が望むライフスタイルも変化している。子どもを持つ女性がキャリア展望のある働き方を目指せることが肝要である。そのために男性の育児休暇は外せない。
(1)令和7年に男性の育休取得率を30%にするための施策は。
(2)育休取得者の代替要員の確保が課題だが、どう対処するか。
(3)女性の年収を引き上げることについて援助する考えはあるか。
答:市長…
(1)男性職員の育児休業取得率の目標値は30%としている。今後も職場環境を整えながら制度の利用を進めていく。
(2)適正な職員の採用と配置を検討する。
(3)ハローワークと連携した説明会などを企画している。賃上げについては、国や県と連携しながら企業に対して働きかけを行う。
▽「伊那市民俗資料館休憩施設」について
問:伊藤のり子議員…
(1)今後の取組みの予定はあるか。
(2)施設の活用の確認は行っているか。
答:市長…
(1)来館者の満足度の向上、増加につなげたい。
(2)定期的に確認は行っている。
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