■能登半島地震から
元日に発生した「令和6年能登半島地震」は全国に大きな衝撃を与えました。災害への備えは、命を守るための発災前の備えと、避難生活のための発災後の備えがあります。大規模災害では、長期の避難生活を余儀なくされます。個人の備えはもちろん、地域で助け合うことが大切です。災害はいつ起こるか分かりませんが、いつ起きても対応できるよう「平時からの備え」の重要性を再認識しましょう。
▽地震で起きること
地震で起きることは決まっています。「倒れる」「落ちる」「移動する」です。家具等の固定や自分より高い場所に物を置かないことが基本です。まずは台所やリビング、寝室など、いつもいる場所の安全確保をしましょう。
また夜間の避難や停電に備え、懐中電灯など、明かりの確保をしておきましょう。寝床の脇に、懐中電灯、ヘルメット、靴(ガラスの飛散の対応にもなる)を用意しておくと良いでしょう。
▽大地震の後は大きな余震
大地震のあと、2〜3日程度は規模の大きな地震が発生します。「余震」というと、最初の地震より大きな地震は起こらないという印象を持ちますが、平成28年の熊本地震(28時間で震度7が2回発生)の例のとおり、しばらくの間は注意を怠ることのないよう、危険な場所から離れる(避難)など、安全確保を意識した行動が必要です。家屋の倒壊や落石、土砂崩れから身を守りましょう。
▽近所で備え、地域で対策
自分で身を守ることが基本ですが、それだけでは難しい状況もあります。伊那市に限らず、日本は孤立集落の発生や交通網の断絶による物流の停止のリスクが高いといえます。食料・水・トイレなどあらかじめ想定できるリスクを考え、個人も地域も行政も関係機関も「みんなで一緒に備える」という意識をさらに加速していきましょう。
問合せ:危機管理課 防災係
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