■『冬季の感染症について』
今年はインフルエンザが2年ぶりに流行しています。みなさんが日頃行っている新型コロナ感染対策は、インフルエンザにも有効ですので、ここで改めてインフルエンザ感染予防についてお伝えします。
◇インフルエンザの症状
38度以上の発熱・せき・のどの痛み・悪寒・倦怠感と関節の痛みなど、全身に現れます。新型コロナの症状は、インフルエンザと似ていますので、症状だけでは鑑別が難しいとされています。
◇感染経路
(飛沫感染)感染者のせきやくしゃみで飛んだしぶきにウイルスが含まれ、それを別の人が口や鼻から吸い込み感染すること。
(接触感染)感染者が触ったドアノブやスイッチに付いたウイルスを別の人が触り、その人の口や鼻から感染すること。
◇インフルエンザに感染しないために
(1)感染経路を断つ
こまめな手洗い、アルコールによる手指消毒、マスクの着用、部屋の換気、人混みを避けるなど。特に冬は換気が不十分になりますのでご注意ください。空気が乾燥すると気道粘膜が傷つき感染しやすくなります。部屋の湿度を50〜60%に保ち過ごしましょう。
(2)普段の健康管理で体力と抵抗力を高めておくことも有効です。またコロナワクチン接種同様、インフルエンザの予防接種も重要です。予防接種は発症する可能性を減らし、発症しても重い症状になるのを防ぎます。
◇感染した場合
(1)安静に休養する
(2)水分を十分に摂る
(3)発熱に対しては、脇の下・足の付け根・首の周りなど太い血管のある部位を保冷剤で冷やすのがお勧めです。解熱剤は、アセトアミノフェン製剤(代表的なものとしてカロナール)を選びます。合併症の誘発を防ぐため医師の処方薬以外の解熱剤を使用するのは止めましょう。
(4)高熱が続く、呼吸が苦しい、意識がおかしいなどの場合は、医療機関を受診します。受診前に電話で症状を伝え、医療機関の指示に従ってください。インフルエンザかどうかは、発症後12〜24時間程経ってから正確に検査できると考えられています。慌てて受診せず、まずは休養して様子を見ます。
(5)治療には、抗ウイルス薬を服用する場合があります。医師の処方により、発症から48時間以内に使用を開始する必要があります。
◇発症した後
インフルエンザの発症前日から発症後3〜7日間は、のどや鼻水からウイルスが出ているといわれます。他の人にうつさないためにも、せきやくしゃみの出る間はマスクを着用し周囲へ配慮しましょう。なお学校保健法では「発症後5日・解熱後2日を経過するまで」を出席停止期間としています。お子さんをお世話するご家族も体調にご留意ください。
インフルエンザもコロナも基本的な感染対策で予防することができますが、かかってしまった時には冷静に、ゆっくりと休養してください。
お困りのことご心配なことは、天龍村役場保健師または、天龍村国保診療所まで遠慮なくお問い合わせください。
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