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保健師だより

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長野県天龍村

■おたふくかぜと帯状疱疹のお話
村では、お子さんの「おたふくかぜ」と成人の「帯状疱疹」について、任意予防接種費用の助成を行っています。(令和5年度開始)

◆おたふくかぜ
ムンプスウイルスの飛沫感染で起こります。主な症状は、発熱や耳の下・頬の後ろ・あごの下の腫れ、痛みです。合併症は、無菌性髄膜炎、脳炎、膵炎、男性の精巣炎・女性の卵巣炎、そして難聴があります。ムンプス難聴の多くは片側ですが回復が困難です。3〜6歳の小児は、おたふくかぜに罹りやすく、合併症の頻度が高いため、国産ワクチンが開発されています。(おたふくかぜは出席停止の対象になる感染症です。)
予防接種により発症と重症化をある程度防ぐことができます。1歳以上のお子さんについては接種を検討してみてください。

◆帯状疱疹(たいじょうほうしん)
帯状疱疹は神経に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化することで発症する皮膚疾患です。ピリピリ、チクチク、ズキズキと痛みを感じた後、赤い斑点が帯状に広がり、水ぶくれに変わります。水ぶくれが破れ、ただれた状態の後、かさぶたになり症状が治まります。
昔は日本人の多くが幼少期に水痘に感染したので、水痘ウイルスがその後もずっと神経細胞に残っています。普段はウイルスの活動を抑えられていても、加齢・疲労・病気やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが体表に出てきてしまい、帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹の重症化と痛みの後遺症を予防するためには早期発見と早期治療が非常に重要です。ピリピリ、ズキズキという痛みが続く場合は速やかに皮膚科を受診してください。
50歳以上の方は、予防接種を受けることができます。それにより帯状疱疹の発症を抑える、重症化を防ぐ、痛みが残りにくくなるなどの効果が期待できます。

◆任意予防接種助成事業
◇おたふくかぜ
対象:今年度1歳〜18歳を迎える村民
助成額:接種費用の全額(回数に関わらず自己負担なし)
(1)1回目は、1歳になったら早めに(MR・水痘などの定期接種を済ませた後)
(2)2回目は、小学校入学前の1年間に(MRII期の後)
(日本小児科学会推奨の例)保育所入所前、小学校入学前のタイミングで受けましょう。今までおたふくかぜに罹っていない児童・生徒の方も無料で接種を受けられます。(自費は1回約4〜6,000円です。)
※かかりつけ医に相談の上、接種予約してください。

◇帯状疱疹
対象:50歳以上の村民
助成額:接種費用の半額
ワクチンは2種類あります。
・ビケン(生ワクチン)1回接種、約10,000円の半額
・シングリックス(不活化ワクチン)2回接種、計約40,000円の半額
※発症予防効果や持続性に差がありますので、主治医と相談の上、予約してから受けてください。

◆天龍村国保診療所からのお知らせ
診療所で接種する場合は、どちらも申請手続きは不要です。
おたふくかぜについては、窓口でのお支払いはありません。
帯状疱疹については助成金額を差し引いた費用を窓口でお支払いください。

◆その他
天龍村国保診療所以外の医療機関で接種する場合は、一旦窓口で費用全額をお支払いください。後日、接種の内容が記載された領収書を添えて役場健康福祉課健康支援係に申請ください。

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