性のあり方は「からだの性」だけでなく、「性的指向(恋愛感情がどの性別に向くか)」や「性自認(自分の性をどう捉えているか)」によって様々です。
近年「LGBT」や「性的マイノリティ」という言葉が広く知られるようになりましたが、理解は十分に高まらず、性的マイノリティへの偏見や差別が存在しています。
■カミングアウトとアウティング
性の多様性が重視される今だからこそ注意したい2つの言葉『カミングアウト』『アウティング』を取り上げます。
▼カミングアウト
公にしていない性的指向や性自認、戸籍上の性別などを、本人が、自分の意思で他人に伝えること
▼アウティング
公にしていない性的指向や性自認、戸籍上の性別などを、他人が、本人の意思に反して、又は本人の意思を確認せずに暴露する(第三者に開示する)こと
当事者から性的指向や性自認等をカミングアウトされたとしても、周りに伝えていいわけではありません。アウティングはプライバシーや人権侵害に当たります。本人の許可なく、性的指向や性自認等を伝えることはよかれと思った・冗談のつもりだったではすまされません。
カミングアウトされて対応に戸惑った場合は、本人に正直にどうすればよいか戸惑っていることを話し、これからのことを一緒に考えていくことを伝えましょう。また、個人情報を伏せたうえで、守秘義務のある相談窓口に相談してみましょう。
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〔詳しくは本紙をご覧ください〕
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