保健室だより(2)

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◆なぜタバコは健康に影響するの?
それはタバコに含まれる成分によるものです。タバコの煙には、発がん性物質の疑いがあるものが約60種類含まれているといわれ、中でも健康への有害性が大きいのがタール、ニコチン、一酸化炭素です。たとえば
・タール(単一物質ではなくタバコの煙中の粒子相物質の総称など)…肺がんに限らずいろいろながんを引き起こします。
・ニコチン…末梢血管の収縮、心拍数の増加、血管壁を傷つける→動脈硬化→血圧上昇→脳卒中、心疾患等を引き起こします。
・一酸化炭素…血液中のヘモグロビンと結びつく→酸欠状態→体の機能低下、運動能力が低下し、十分に動けなくなります。

◆どの種類のタバコも健康に影響するの?
加熱式タバコについての科学的知見として以下の報告があります。

電子式タバコについては、日本呼吸器学会が「リキッドの原材料の中に、それ自体は無害でも加熱することで発がん性のある物質に変化するものを確認。」と報告しています。
加熱式タバコ、電子式タバコは販売されてから年数が少なく、長期的な影響については不明でありますが、健康被害を引き起こすおそれは否定できない状況です。

◆もしタバコをやめたいとしたら?
タバコの喫煙をやめることができないとしたら、それは「ニコチン依存症」という病気かもしれません。そのため、専門家による治療が重要です。奥原医院や木曽病院などで医師や看護師から禁煙の指導を受けながら、薬を使って「ニコチン依存症」を治療する禁煙支援が受けられます。

◆おわりに
タバコは健康に悪いというお話になってしまいました。
どうも吸っている本人も、周りの人にもいいことはなさそうです。
喫煙者の方によると、おちつく、喫煙所の会話が大事という意見がありました。私個人としてもよい側面として、ちょっとした息抜き、コミュニケーションになるところもあると思います。
卒煙者の方によると、食事がおいしくなった、火の心配がなくなったという意見がありました。
当たり前ですが、タバコを吸うこと、吸わないこと、やめること、続けること、すべてご本人の自由です。しかし、だれかまわり、大切な方が悲しむようなことはよくないのではないでしょうか。
また幸せの定義はいろいろありますが、私は「自分がやりたいことがやりたいときに自分なりにできること」と考えています。
もしタバコが原因で自分がやりたいことをやりたいときに自分なりにできなくなったらと考えるとどうでしょうか。
さてさて、どうがいいんでしょうかね～　決めるのはあなたです。

お問い合わせ：木祖村役場　住民福祉課(保健係)
【電話】36-2001【FAX】36-3344【E-mail】hoken@kisomura.com