東御市教育委員会では、東御市文化財保護審議会にて調査、研究をしてきた文化財について、追加指定することになりました。
■東御市有形文化財(建造物)
◇矢島家(大嶋屋)蚕種用旧冷蔵庫
明治から昭和初期にかけて本海野地域では養蚕・蚕種業が盛んに行われた。当時の蚕種管理は風穴などによる天然の涼風に頼ったものであったが、矢島家では自宅敷地にコンクリート造の冷蔵庫を建設して蚕種を保管するという、先進的技術が導入されていた。県内外の多くの蚕種業者においても、他に例のない特殊な建造物で、重要伝統的建造物群保存地区の特定物件として保存状態も良好である。
■東御市有形文化財(絵画)
◇丸山晩霞作素描 41点
明治31年初夏、丸山晩霞が吉田博とともに行った、日本アルプス写生旅行時の素描を中心とする作品群。日本アルプスを描いた最初期の作品として丸山晩霞記念館が所蔵する500点あまりの素描のなかの秀作41点。明治中期の洋画作品の中で制作年月、制作場所が明らかな風景画が大量にそろっている例は希少である。近代日本風景画史の研究のうえでも重要な資料である。
問い合わせ先:生涯学習課文化財係
【電話】75-2717
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