平成23年3月12日は、長野県北部地震が発生した日です。村では、震災の教訓を後世に引き継ぎ、その教訓を防災対策に生かすため、3月12日を「震災を忘れない 栄村防災の日」として制定しています。
今年1月には能登半島地震により甚大な被害が発生しました。災害はいつ・どこで起こるかわかりません。「栄村防災の日」にあわせて今一度、災害に対する意識を高め、万が一に備えましょう。
【今から始める我が家の防災対策】
(1)個人の行動のポイント
・災害による被害を予防し、被害を最小限にするには、日頃から正しい防災知識を身につけ、「自分の身は自分で守る」ことが最も大切です。村では「家庭・集落からの震災応急マニュアル」を作成していますので、備えの参考にしてください。
●まず、自分と家族の命を守る!
・揺れが収まるまで机等の下に身を伏せる。
・机等がない場合は最優先で頭を守る。
・家族で声を掛け合って安全を確認する。
●火元と出口を必ず確保!
・揺れがおさまったら、コンロやストーブなど火元の始末をする。
・出火後1〜2分以内なら消火も容易。
・すぐに屋外に出られるようなら出口を確保する。
●的確な行動は正確な情報収集から!
・ラジオや村の広報、TV、インターネットなど多様な方法で情報を収集する。
・災害時は不確かな情報も多く入ってくるため、信頼できる情報源から情報を入手する。
●冷静に避難の判断を!
・村から避難情報発令→避難
・村からの避難情報なし→状況に応じて自主避難
[自主避難の例]
・余震が続いているとき
・建物が倒壊する恐れがあるとき
・自宅や自宅付近で火災が発生し、延焼の恐れがあるとき
・危険物が爆発する恐れがあるとき
・区長や隣組長から避難を促されたとき
●避難の際はこんなことに注意!
・個人ではなく、必ず家族や隣近所のみんなで避難する。
・避難前にもう一度火元を確認する。(ガスやブレーカー)
・家族に連絡メモを残す。(○○に避難しています)
・原則として徒歩で避難する。車の場合は乗り合わせる。
・非常持出品を予め準備しておく。
(2)家庭での備えとしての「非常備蓄品」を確認しましょう
・大災害が発生したときには、電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まる可能性や避難所に避難する可能性があります。村でも食料、飲料水、避難所用の間仕切り等を備蓄をしていますが、各家庭でも必要な「非常備蓄品」の備えを確認しましょう。
[非常持出品の例]
□貴重品(現金・通帳・印鑑・免許証・保険証・キャッシュカード・マイナンバーカード)
□食料(飲料水・缶詰等)
□安全装備品(ヘルメット・長靴・手袋・懐中電灯)
□携帯ラジオ・テレビ
□救急医療品(常備薬・傷薬等・生理用品・歯ブラシ)
□衣類(肌着・防寒着・雨具・タオル)
□その他(ライター・缶切・ナイフ・カイロ・割り箸・紙コップ・紙皿・ティッシュ・除菌グッズ・ビニール袋)
※両手が自由に使えるよう、リュックサックに入れておく。
[トピック]
≪防災意識と備え≫
平成23年長野県北部地震の前日に東日本大震災が発生しました。ある村民の方は「こっちにも地震が来るかもしれない。」と用心し、いつもの寝室ではなく安全な居間で就寝して被害を逃れました。また、枕元にヘルメットと懐中電灯を置いて就寝した人もいました。
このような防災意識と日頃の備えが命を守ります。
(3)告知放送端末の電池の入れ替えと栄村公式LINEに登録をお願いします
・各ご家庭に設置している告知放送スピーカーは乾電池を入れることで停電時でも村からの放送を聞くことができます。液漏れによる故障を防ぐため、1年に1回程度、電池交換をお願いします。また、災害時には公式LINEでも情報を伝達しますので、併せて登録をお願いします。
(4)「栄村防災の日」に係る関係行事
◇「震災を忘れない栄村防災の日」講演会
「今、一人ひとりができる災害の備え」~能登半島地震から学ぶ巨大地震への備え~
期日:令和6年3月12日(火)13時30分~14時30分
場所:栄村文化会館かたくりホール
内容:
・第1部(40分)
テーマ…『能登半島地震から学ぶ巨大地震への備えについて』
講師…長野地方気象台 南海トラフ地震防災官 山崎一郎氏
・第2部(20分)
テーマ…『防災情報を活用した災害への備えについて』
講師…長野地方気象台 次長 宮内誠司氏
問合せ:総務課情報防災係
【電話】0269-87-3112
◇能登支援チャリティ 映画上映会
期日:令和6年3月12日(火)15時~16時30分
場所:栄村文化会館かたくりホール
内容:能登の地場産業に密着したドキュメンタリー映画である「ひとにぎりの塩」(2011年作成 監督:石井かほり)をチャリティ上映します。
問合せ:教育委員会事務局
【電話】0269-87-3118
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