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第20回 白馬村の農林業(木質バイオマス・ナラ枯れ材活用)

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長野県白馬村

白馬村では、木質バイオマス(再生可能な木質由来の有機性資源)の普及啓発のために、支障木や適正処理したナラ枯れくん蒸材を村民へ配布し、エネルギー地産地消、地域循環を目指す事業に取り組んでいます。
近年、白馬村ではナラ枯れが大発生し、たくさんのナラが枯れてしまいました。ナラ枯れは、自然サイクルで周期的に発生する木の病気で、江戸時代からあると言われています。今年度は、地域の木材を知ってもらいたいという思いで、ナラ枯れ被害にあった木材を使い、マウスパッドを作成しました。

1.事業目的
伐採した支障木、ナラ枯れくん蒸材(2週間くん蒸、1ヶ月雨ざらし)を薪や加工品として有効利用することにより、再生可能エネルギー活用、エネルギー地産地消、地域材活用に繋げます。

2.伐採木配布事業
(1)概要
木質バイオマス活用普及啓発のために、集落支援業務で村有地等から発生した支障木やナラ枯れくん蒸材を村民へ配布します。
(2)実施日及び配布場所

(3)実績(概算)

(4)事業効果
伐採した支障木、ナラ枯れくん蒸材を、薪として有効利用することにより、エネルギー地産地消、地域循環、森林景観形成、住民の薪購入費用の削減に繋がりました。

3.ナラ枯れ材マウスパッド加工事業
(1)概要
ナラ枯れ被害木活用のため、長野県林務課の協力のもと、マウスパッドを作成し、村民に配布しました。
(2)内容

◆ナラ枯れについて
ナラ枯れとは、「カシノナガキクイムシ」という昆虫が、ミズナラなどのブナ科の植物に入り、ナラ菌という菌類を樹木に植え付けることで、水や栄養分が木全体に行き渡らなくなり、木が枯れてしまう現象です。ナラ枯れになると、木の幹からフラス(フンや木くず)が発生し、最終的には木が倒れてしまうことで、人や家などに被害を与える危険性があります。また、茶色く枯れた木の葉が白馬村の美しい景観に悪影響を与えています。

◆林業について
森林は、国土の保全、水源を守ること、地球温暖化防止、木材の生産などの様々な機能がある大切な資源です。SDGsの達成に向けて、林業に関わる人に加えて、様々な企業や個人が森林に関わっていくことが大切です。
マウスパッド加工も「木材を様々な用途に無駄なく加工」という点で循環する林業の中の一部に入ります。

お問合せ:白馬村役場 農政課
【電話】0261-85-0766

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