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観光振興のための財源を検討しています

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長野県白馬村

住む人も訪れる人も幸せになれる持続可能な地域づくりを目指して観光振興のための財源を検討しています

◆検討の経過
H28.3 白馬村観光地経営計画で戦略の一つとして「観光振興のための財源確保」を明記。
H30.5 白馬村観光振興のための財源確保検討委員会を設置
H31.4~ 宿泊・リフト・別荘等への課税、登山協力金、事業者負担金等を有力な選択肢とする旨の報告書を検討委員会が取りまとめる。
~コロナ禍により検討中断~
R6.1 白馬村観光地経営会議で「白馬のみらい観光税の使途に関する基本方針及び使途審議組織についての提言」を取りまとめる。
R6.3 検討委員会が、宿泊税を最も有力な財源とした上で、日帰り客も対象となる登山協力金や事業者負担金等も検討する旨の報告書を取りまとめる。
R6.6 検討委員会に宿泊税・登山協力金・事業者負担金の3つの専門部会を設置。
※財源確保検討委員会・観光地経営会議の会議録・報告書等は白馬村行政公式ホームページに掲載しています。

1、なぜ観光財源が必要なの?
(1)地域特有の支出状況
白馬村では、ごみ処理や水道、道路など一時的に滞在する観光客の使用も見込んで様々なものが整備され、それらの維持管理に要する経費も人口規模以上に必要となっています。また、五輪関連施設の運営や冬季の除雪、観光・スキー等関連団体への負担金など地域特有の支出も多い状況です。
(2)地方財政の仕組み
国からの交付税は、人口等を基準に算出された標準的な金額に対して交付されますが、住民税や固定資産税等の税収が増えても交付税が減額されてしまう仕組みになっています。また、白馬村では一部の地域を除いて過疎等の「条件不利地域」にも該当しないため、国からの手厚い支援も受けにくい状況にあります。
人口減少社会の本格的な到来により村の収入減少が見込まれる中で、限られた財源を住民福祉の充実や観光振興など幅広い分野で施策を推進していくためにも、交付税の影響を受けない安定した自主財源を確保する必要があります。

2、どんな財源が検討されているの?
国内外で様々な事例がある中で、昨年度までの検討委員会の報告を受け、白馬村では次の財源を有力な候補としています。
(1)宿泊税
全国的にも事例が多く、長野県でも導入を検討しています。
(2)登山協力金
北アルプス南部地区で導入されています。
(3)その他
リフト利用者課税、別荘等所有税、駐車行為への課税、観光事業税・事業者負担金などが考えられますが、今後それぞれの課題や可能性を検討していきます。

3、長野県の検討状況
令和5年度に長野県観光振興財源検討部会が設置され、持続的かつ安定的な観光振興財源として、「宿泊行為への課税について、まずは検討することが望ましい」という報告がされています。
長野県としても宿泊税の導入に向けた準備を進めている中で、県との調整が求められるため、宿泊行為に対する課税については、村の制度の骨格を早急に検討する必要があります。

4、どんなことに使われるの?
白馬村観光地経営会議で財源の使途を検討し、観光客の満足度の最大化(地域交通等)、観光客が訪れることで生じる自然環境や住民生活への負の影響の最小化(ごみ削減、登山環境整備、宿泊施設の断熱改修補助等)、税等の徴収・運用の仕組みづくりなどに活用することが提言されています。
観光財源は基金化し、観光地経営計画に記載された事業に活用していく予定ですが、各財源と使途の関係や具体的な事業内容等については、今後検討していきます。

5、今後の検討方針
白馬村では、宿泊税・登山協力金・事業者負担金の3つの検討部会を設置して、関連する事業者や有識者の意見を聞きながら、それぞれの財源の詳細(税率や金額、徴収方法等)について検討していきます。
検討状況は随時白馬村行政公式ホームページや広報はくば等でお知らせします。
ご質問やご意見・ご提案がありましたら、お気軽にお聞かせください。

お問合せ:白馬村役場 総務課
【電話】0261-72-7002

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