小中学校の教員の配置数は学級の児童・生徒数により決まっており、長野県の基準では、小学校・中学校とも、引き続く2学年の児童・生徒数の合計人数が8人以下の場合、複式学級としての配当基準の教員数しか配属されません。
現在、児童数の減少により、和合小学校・新野小学校に複式の学級が編制されていますが、阿南第二中学校では、令和6年度の1年生・2年生の生徒数がそれぞれ3人、4人の計7人となる予定で、県の基準では複式学級の扱いでの教員配当数となり、令和5年度の現在の9人の教員配当数から3人少ない6人となる予定です。
令和6年度に阿南第二中学校の教員配当数が複式学級数相当となる見込みであることを踏まえ、阿南第二中学校の3学年制を維持して子どもたちの学びの保障を確保し、学力面で生徒の皆さんが不利にならないようにする目的で、『複式学級を避け、担任や専科の教員を確保する』ため、教育委員会では令和4年度から検討を重ね、小中一貫教育を取り入れ『小中学校教員の相互乗入れ』を可能とした新野小学校と阿南第二中学校の連携で、阿南第二中学校の3学年制を維持する方向性を考えました。
令和4年11月から新野地区での説明会等を開催し、議会でも説明し、議会、新野地区の保護者の皆様に一定のご理解をいただいた上で、令和6年4月からの両校の一貫教育をスタートするよう、現在準備を進めています。
■小中一貫教育の取組みの概要
▼ねらい
小学校と中学校の教員の相互の乗入れ授業を可能にし、効果的な教育課程の実践を可能にします。
▼形態、施設(併設型[隣接型])
小学校校舎に第1学年~第6学年、中学校校舎に第1学年~第3学年
※小学校は複式学級も編制されますが、中学校は3学年の編制を維持します。
▼教職員体制、教科担任制、教員の相互乗入れ
校長、教頭:それぞれ1人の兼務配置となる。
教職員…一部教職員に兼務発令し、小学校、中学校で授業を行います。養護教諭、事務員は両校に配置します。
教科担任制、乗入れ…外国語や、専科の授業など
▼教育課程、区切り(区切りを意識させる行事)
区切り…小学校6年間と中学校3年間の明確化(入学式、卒業式)
▼児童、生徒の異学年交流
郷土芸能子ども教室など
〇「新野小学校」「阿南第二中学校」は併設型(隣接型)の小中一貫教育で、9年間を一つのまとまりとして教育に取組む「義務教育校」とは取組み方が異なります。
○「新野小学校」「阿南第二中学校」の名称は変わりません。(校歌・校章・PTAの組織などもこれまでどおりです。)
問合せ:教育委員会
【電話】22-2270
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