◆立地適正化計画とは?
須坂市では、多くの地方都市と同様に、人口減少・高齢化が進んでおり、この状況で推移すると、市の人口は2020年~2040年で2割減少する見込みです。
人口減少が進むと、もともと人が住んでいた場所に隙間ができてしまい、スポンジのようにまちがスカスカになってしまいます。
すると、病院やスーパー、公共交通などの利用者が減ってしまい、今まで通りの生活サービスを維持することが難しくなったり、地域のコミュニティの元気がなくなったりし、暮らしにくいまちになってしまう恐れがあります。
◇人が減ってまちがスカスカになると…
生活サービスの利用者が減ってしまう
↓
維持することができなくなる!
将来にわたり持続可能な都市運営を続けていくためには、コンパクトなまちづくりと、これに連携した公共交通ネットワークの形成が重要です。
立地適正化計画は、生活サービスなどを利用しやすい場所にゆっくりと時間をかけて集めていくことで、須坂市全体として、市民、民間事業者、行政が一体となってまちづくりを進め、人々の住まいをより安全で暮らしやすくしていくための計画です。
◆主な内容
対象区域:須坂市全域
計画期間:2024年度~2040年度
(おおむね5年ごとに見直し)
・居住誘導区域の設定(本紙地図黄色の部分)
一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービスやコミュニティが持続的に確保されるよう、中長期的に居住の誘導を目指します。
・都市機能誘導区域の設定(本紙地図太い赤枠の中)
生活サービスの効率的な提供が図れるよう、医療・福祉・商業などの施設を都市の拠点へ誘導、集約を目指します。
・本市独自の誘導区域の設定
都市計画区域外や市街化調整区域において、ゆとりある居住環境を保ちながら、コミュニティの維持に努めます。
※詳しくは本紙誘導区域地図をご覧ください。
◆区域を定めるとどうなるの?
◇居住誘導区域
比較的人口密度が高い市街地を中心として「集まって住む」ことにより、市街地の空洞化の防止と、医療、福祉、子育て支援、商業、公共交通などの生活サービスの維持を目指します。
◇都市機能誘導区域
人が集まりやすい須坂駅周辺に、生活を支える施設やサービスを集めることにより、まとめて用事を済ませることができたり、鉄道やバスなどの公共交通でのアクセスがしやすくなったりと、暮らしやすいまちを目指します。
居住誘導区域は、持続可能な都市の基盤として、本市を支えていきます。
◆居住誘導区域以外には住んではいけないの?
いいえ。
現在お住まいの場所に対して規制をするものではありません。
この計画は、長期的にコンパクトなまちづくりを目指すものであり、今後、お住まいの場所を選ぶ時の参考としてのまちづくりの姿を示しています。
また、須坂市が目指すまちづくりは、中心部や市街地だけのまちづくりではありません。住まいの場所の多様な選択肢の提供や公共交通サービスの維持に努めることにより、市街地と農村集落がともに持続可能なまちづくりを目指していきます。
◆もっと詳しく知りたい方は
立地適正化計画の本編、概要版を市ホームページに掲載していますので、ご覧ください。
◆施設などの開発・建築をお考えの皆さんへ
誘導区域外において一定規模以上の開発行為などを行う場合や、誘導区域内において該当施設の休廃止などを行う場合には届け出が必要です。詳細は、市ホームページをご覧ください。
問合せ:まちづくり課
【電話】026-248-9007
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