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《シリーズ》飯山城下町を歩く

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長野県飯山市

明治4年(1871)の廃藩置県および明治6年(1873)の廃城令により、全国で多くの城建物が解体されました。飯山城も城内の建築物のうち、門のいくつかは払い下げにより移築されましたが、火災などでその多くは失われてしまいました。今では往時の様相をうかがうことができるものは石垣の他にほとんどありませんが、城自体は大きく変化することなく、ほぼ当時の規模と形状が残されていることから貴重な城跡であるといえます。
その後、飯山城跡は城山公園として整備が行われてきました。保存と利活用を図るための調査や史料の収集等が行われ、少しずつ往時の城の姿が見えてきました。かつて飯山城から移築したと伝えられる門の材料を利用して復元した門や、発掘調査によって明らかになった南中門(みなみなかもん)の礎石(そせき)を復元展示するなどの整備も行われてきています。現在も、飯山城が機能していた江戸時代末期の姿をできる限り復元することを目指して、市民や来訪者の憩いの場とともに、城跡としての価値を高めるための整備が続けられています。飯山城と城下町の風景は飯山市のシンボルとしてこれからも大切にしていきたい文化遺産です。「飯山城下町を歩く」は本号で終了します。

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