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特集 なりたい『あなた』に会えるまちをめざして 令和5年度 高森町の決算(2)

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長野県高森町

■高森町の財政状況
皆さんは「財政」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?財政とは町のお金の動きを表す言葉で、町民の皆さんからお預かりした税金などを、町民の皆さんのために使う一連の流れのことを示します。
町ではまちづくりのために行う事業に対し、どのくらいお金が必要かを考え、入ってくるお金と使うお金を調整しています。
「決算」とは、町に一年間に入ってきたお金(歳入)と使ったお金(歳出)の最終合計を表したものです。令和5年度の一般会計は、歳入が約79億円、歳出が約72億円となっており、引き続き黒字となりました。
町税を大きく上回る支出は国からの交付税や補助金の活用などでまかなわれています。左のグラフに記載している「財政力指数」は、町がどの程度自力で行政運営を行えているかを判断する指標です。財政力指数は「1」を基準としており、この数値が「1」に近いほど、行政運営を町税でまかなえているということとなり、反対にこの数値が低いほど国からの交付金(地方交付税)に依存していることとなります。

▽高森町の財政力指数
どの程度自力で行政運営を行えているかを判断する指標

「1」が基準値となり、低いほど国からの地方交付税に依存している状態。
※県内市町村平均…0.37(令和5年度数値)

■町の未来を守るために 基金と借入金の役割とは?
次に、町の貯金(基金)と借金(借入金)についてご説明します。
「基金」とは、例えば災害が起きたときのためや、大きなプロジェクトを進めるときなど、何か特別な目的のためにお金を貯めておくもので、家庭に置き換えると貯金といえます。
「借入金」とは、学校や道路、上下水道など、長期間にわたって町の生活を支える施設を整備する場合や、災害が発生した際の復旧、防災対策のためなどに必要な資金を、国や金融機関から借り入れており、家庭に置き換えると借金といえます。町にどれだけの借金(借入金)があるのかについては、下段の「借入金残高の推移」をご覧ください。これは、高森町が借りたお金の総額を指します。また、借りたお金の支払いに必要な歳出額は「公債費」として計上されています。借金と聞くと悪いイメージを持つかもしれませんが、町が借金をすることは必ずしも悪いことではありません。学校や道路はこれからも長く使用していくものです。それを今の人たちだけで負担するのではなく、未来の人たちと負担を分け合いましょうという考えのもとに借金をしています。また、自治体が借り入れるお金は、そのすべてを町が直接負担するわけではなく、国からの「地方交付税」によって一部の償還が支援されています。これにより、住民の皆さんに過度な負担をかけることなく、将来を見据えた事業が可能になります。一方で、高森町の規模に見合わない多額の借金をしてしまってはいけません。町のお財布事情(財政状況)の健全性を確認できるのが、上段に示した「実質公債費比率」と「将来負担比率」です。いずれの比率も国の基準を下回っており、現在の財政状況は健全な状態を維持しています。

▽高森町の実質公債費比率
町の平均的な年間収入に対する借金返済額の割合
比率:8.3%
早期健全化基準(※):25%

▽高森町の将来負担比率
町の平均的な年間収入に対する、将来に負担が見込まれる負債(借金)の割合
比率:35.5%
早期健全化基準(※):350%

※早期健全化基準を超えると国の定めに従い、健全化に向けた取組みが必要となります。

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