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「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」策定に関するアンケート調査結果について

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長野県高森町

高森町では、都市計画を総合的かつ効率的に推進していくため、また、人口減少下においても持続可能なまちづくりをしていくため、町民の生活に関わりの深い施設の配置やこれからの整備方針などを検討し、昨年度から「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」の策定に取り組んでいます。

■アンケートの概要
町民の皆さんのお考えを計画に反映させていくことを目的に、町内在住の18歳以上の方のうち1,500人と高森中学校2年生120人を対象にアンケート調査を実施しました。回収率は、町民の皆さんが31.9%、中学校2年生が66.7%でした。回答へのご協力ありがとうございました。

■都市計画施策への評価
高森町の都市計画に関わる7分野23項目の施策に対して、現在の「満足度」と今後の「重要度」について意見を聞き、「満足度」を横軸に、「重要度」を縦軸にとり、4つの領域に区分しました。(下図参照)
区分のうち、左上の領域は「重要度が高く、満足度が低い」領域であり、施策の見直しが必要な領域と言えます。この領域には「道路・歩道」と「都市防災・災害」の分野から4項目が該当していて、町民の皆さんの考えに対し、施策の取り組みが十分でない可能性があるため、見直しなどが必要と考えられます。
計画策定にあたっては、これらアンケート結果に十分に配慮していく必要があります。

■アンケート結果によるまちづくりの課題整理
重要度・満足度の結果に加え、人口減少、少子高齢化に起因する自身や日常生活への影響、コンパクトなまちづくりの必要性、居住地区の望ましい将来像など、各設問への回答から、主に次の4点がまちづくりの課題と考えられます。
いずれの設問においても、回答者の年代によって、同じ地区に居住していても、感じ方や考え方が異なる点も見受けられました。
また、中学生アンケートでは、「将来高森町に住みたいか」との設問に対し、「住みたくない・どちらかというと住みたくない」との回答が25%に上りました。そのような中学生の考えなども、持続可能なまちづくりを目指す上で課題として考えられます。
アンケート結果は、町のホームページをご覧ください。

(1)コンパクトで快適な居住空間により、ずっと住み続けられるまちづくり
少子高齢化社会を迎え、商業や公共機能など生活に必要な機能の集約や移動手段、特に公共交通機能の必要性への要望は高い。また、コンパクトシティへの取り組みの重要性についても認識が高いことから、円滑な移動手段の確保など、快適に住み続けられるコンパクトなまちづくりが必要である。

(2)各種公共交通施策の連携
公共交通機関の利用者の少なさとは反対に、将来にわたって公共交通の必要性、機能充実を求める意見は多い。中でもJR飯田線は町内外を結ぶ主要な交通手段であり、沿線のほかの自治体と協力して更なる維持と利便性向上が必要である。さらに、JR飯田線を主軸に、各種公共交通施策の連携による便利に暮らせる環境づくりが必要である。

(3)道路交通網の構築と安心安全を高める道路環境整備
道路整備および維持管理に関する意見が最も多く、適切な維持管理や必要な道路整備を進める必要がある。歩道や街灯の設置への要望も多く、安心安全を高める道路環境の整備が求められている。また、広域道路網の整備に関しては身近な道路より関心が薄いものの、リニア駅に近い利点を活かしたまちづくりへの要望が高いことから、道路交通網の明確化が必要である。

(4)都市防災、災害への施策の更なる見直しと、地域協力体制の再確認
近年の水害や地震災害からもわかるように、建物の耐震化や危険区域の安全対策などの行政主導の対策とともに、避難訓練など地域の協力体制が重要になっている。避難方法、避難場所、日頃からの地域コミュニティのあり方などへの要望が高いことから、地域との協力を前提とした都市防災への取り組みが必要である。

■今後の計画策定の進め方
令和5年度から策定に着手した、「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」ですが、2年目となる今年度からは、まちの将来像の枠組みを立て、地区との懇談会やワークショップを予定しており、町民の皆さんの意見を聞きながら、進めていきます。
両計画ともに、令和7年度末の公表を目指し、策定を進めていきます。

問い合わせ先:建設課地域デザイン係
【電話】35-9407

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