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【Think with ぷーま!】当たり前の日常にもキラリと光る何かがあるのです

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青森県今別町

地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬

こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。最近随分と寒くなってきましたね、予報によると今年は暖冬らしいのですが、雪も少なければいいのですが…。もし暖冬なのに雪が多かったらと思うと今から心配です。
最近私は町外・県外の人たちと今別のことについて話をする機会が多くあり、今別を元気にするためのヒントを多くいただいています。特に今別のような里山の取り組みはとても参考になります。今回はその中の1つをご紹介したいと思います。

【京都の里山の取り組み】
京都府南丹市美山町、京都市から車で90分ほど走ったところにある山々に囲まれたこの地域は、人口3300人で近年は観光産業に力を入れています。
美山で最も観光客が訪れる場所は、茅葺き屋根の築200年を超える39軒の古民家が山の斜面に立ち並ぶ「かやぶきの里」で、年間20万人を超える人々が訪れます。
実はこの場所、観光地になりたくてなったわけではないのです。きっかけは1993年重要国の伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に指定された事です。このことで住民が一念発起、将来担い手がいなくなることを想定して、伝建地区であり実際に自分たちが暮らすかやぶきの家・文化をどのように未来へ受け継いでいくのか考え始めました。出した結論は観光客を受け入れること。最初は自分たちの暮らす場所に観光客が興味本位で入ってくることには抵抗があったそうです。しかし自分たちの文化を未来へ受け継ぐために障害をどのように乗り越えるか住民皆で考え、活動してきたそうです。その結果、町の観光を支える存在になったばかりか、この地区の魅力に触れた人たちが何人も引っ越してきたそうです。
今ではその方々が飲食店を始めたり、実際にかやぶきの家に泊まれる民宿を始めたりしています。
この活動からわかること、それは美山のかやぶきの里は住民が観光スポットを作ろうとしたわけではなく、生活・文化を後世に受け継ぐために何をするかを皆で考えた結果が「観光」だったということです。

【私たちにもできるはず】
私は美山の活動を聞いた時こう思いました。その地域に住む人々にとっては、当たり前の日常であっても、地域外の人から見れば、斬新であり貴重であり羨ましい日常である、と。
この美山のお話、遠い土地の素晴らしい事例なのでしょうか。今別には真似できない話なのでしょうか。
私はそうは思いません。「都市部からは遠いし高齢化は進んでいるが、古くから続く生活が残っている」こういった美山の状況は、今別の状況にもそっくりです。
つまりここ今別に暮らす人々の意志さえあれば、美山のような活動をここ今別でもできるのです。私たちに何ができるのか、私と一緒に考えてみませんか?

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