■若年性認知症
認知症は、脳の障害によって記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障をきたす状態のことで、誰にでも起こる可能性があります。65歳以上の5人に1人がかかるとされていますが、認知症は高齢者だけのものではありません。64歳以下で発症する認知症を総じて「若年性認知症」といいます。物忘れが出たり、仕事や生活に支障をきたすようになっても、年齢の若さから認知症を疑わなかったり、病院で診察を受けても、うつ病や更年期障害などと間違われることもあり、診断までに時間がかかってしまうケースが多く見られます。
◆若年性認知症の特徴・課題
・発症年齢が若い平均50代前半
・男女差では、男性が多い国内患者は約4万人で、女性より男性の発症が多い
・初期症状が認知症特有のものでなく、早期診断に結びつかない場合が多い
・高齢者の認知症より進行が速い
・経済的な問題や家庭内の問題が高齢者の認知症より影響が大きい
働き盛り年齢の人が発症するため、収入の問題や夫婦間・子どもの養育など、影響が多岐にわたる
早期診断・早期治療開始がその後の生活を大きく左右します。
以下のような兆候があれば、認知症を疑い専門医受診をお勧めします。
◇アメリカのアルツハイマー病協会が示した10の兆候
1.日常生活に支障が出るほどに記憶力が低下する、約束を忘れる
2.計画を立てたり問題の解決が困難になる
3.やり慣れた作業をやり通すのが難しくなる
4.時間や場所について混乱する
5.目で見たものや空間的な関係の理解が難しくなる
6.話したり書いたりするときに、言葉につまる
7.物を置き忘れて探せない、来た道順を思い出せなくなる
8.判断力の低下
9.仕事や人とかかわることを辞めてしまう、好きだったことをやらなくなる
10.気分や性格の変化
認知症を知る・相談する機会や検診を次のとおり行っております。ご自身のこと・ご家族やお友達のことなど心配なことがあればご相談ください。
▽もの忘れ検診
認知症の早期発見・早期受診を目的として認知機能の検査を実施しています。
期日:令和6年1月15日(月)・3月11日(月)
※受診される場合は事前申し込みが必要です。
時間:9時30分~11時30分
場所:大鰐町総合福祉センター 1階ロビー
▽おれんじカフェ
認知症について知る・相談することができます。認知症の方やその家族だけではなく、認知症に関心のある方はどなたでも参加できます。
開催日時はもの忘れ検診と同じです。
認知症に関するご相談窓口:
・認知症疾患医療センター
【電話】0120-085-225
平日 午前9時~午後5時
・若年性認知症総合支援センター
【電話】0178-38-1360
月曜日~木曜日 午前9時~午後4時
・保健福祉課地域包括支援係
【電話(直通)】55-6569
月曜日~金曜日 午前8時15分~午後5時
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